弁当屋・惣菜屋で募集中のフランチャイズ(FC)で独立・開業・起業情報一覧

ここでは、弁当屋・惣菜屋のフランチャイズの魅力について解説していきます。

平均的な開業資金

フーズルートに掲載されている案件の平均的な開業資金で調べたところ26万円となりました。

掲載案件の多くがゴーストレストラン・テイクアウト型が中心だったため、開業資金の平均値が低く算出されたと考えられます。

ですが、業態の特徴として座席のスペースが不要である点・販売スペースだけあれば事業が成立する点から、物件の取得費用が大幅に抑えられることは明白です。

新規開業の候補として、弁当屋・惣菜屋フランチャイズはオススメしたい業態のひとつです。

平均的な営業利益

フーズルートに掲載されている案件での平均的な営業利益は31万でした。フランチャイズで開業する場合、長期間ビジネスを継続できることは重要な要素です。

着実に利益が確保でき、地域密着型で廃れない弁当屋・惣菜屋のフランチャイズは、新規参入する候補として魅力的と言えるでしょう。

弁当屋（惣菜屋）フランチャイズのトレンド

続いて、弁当屋・惣菜屋フランチャイズのトレンドについて解説していきます。

コスパが良くメニューも豊富で飽きずに利用できる弁当屋はどんなシーンでも重宝されます。

コンビニにも弁当屋・惣菜系屋のメニューが揃っているため、便利ですが、出来立てが食べられる点で、コンビニより弁当屋・惣菜屋を好んで利用する人も多いでしょう。

古くから存在する弁当屋業界も技術進化によって大きく利便性が向上しています。

モバイルオーダーで待たずに持ち帰る

最近の弁当チェーンを例にするとモバイルオーダーのシステムを導入しており、注文してから弁当が出来上がるまでの待ち時間の問題を解消しています。加えて、デリバリー利用が可能な弁当屋も増えており、利用者のメリットが益々増えています。

冷たい弁当が一気に熱々に

さらに、一瞬で温められる発熱容器で提供する弁当屋も多く見かけるようになりました。ロケ弁・高級弁当系によく見られるオプションですが、容器に発熱する機能が仕込まれており、紐を引くと一気に蒸気で弁当が温まるというものです。

注文しやすく待ち時間もない、冷めても美味しいお弁当が、いつでも熱々で食べられる。弁当業界の進化には引き続き注目していくべきでしょう。

弁当屋（惣菜屋）のフランチャイズはどういう地域で開業すると成功するか

弁当屋フランチャイズを成功させるには、利用者の利用シーンや傾向を抑えておくことはとても重要です。

弁当屋を日常的に利用する主な利用者層は「共働き世帯」と「単身者」が中心です。このメインターゲットが多く生活しているエリアへの出店が好ましいのは言うまでもないでしょう。

特に注目すべきは、ランチ帯の集客数が魅力的なオフィス街です。平日のランチ帯には多く会社員が外食や弁当屋を利用します。

また、都心から少し離れたベッドタウンも出店地としては魅力的です。多くはディナー帯の利用ですが、夕食を手軽に済ませようと、共働き世帯や単身者が利用します。

弁当屋フランチャイズに加盟を検討するなら、デリバリー需要も取り込めるよう注文環境を整備しておくとよいでしょう。

弁当屋（惣菜屋）フランチャイズのメリット

安く手軽に食事を済ませられる、その場で手作り、メニューが豊富といった消費者にとっても多くのメリットが存在するわけですが、開業する方にとっても弁当屋・惣菜屋フランチャイズには多くのメリットがあります。

長く日本人が利用する弁当屋・惣菜屋業界のメリットを深堀りしていきます。

コロナ禍でデリバリーやテイクアウト需要が増加している

高齢者の増加や共働き世帯の増加、労働の長時間化などが要因で、弁当をはじめとした中食産業が年々拡大を続けています。

それに加えて新型コロナウイルス拡大の影響により、外食産業が右肩下がりの中、弁当屋のデリバリーやテイクアウトの需要が増えています。

今ではテイクアウトやデリバリーを利用する習慣がすっかり根付いた為、アフターコロナでも需要が続くと言えるでしょう。

初期費用や人件費などを抑えられる

弁当屋のメリットは、調理場と販売スペースを用意できれば、飲食店のように客席を用意する必要がなく、狭い店舗面積かつ少ない従業員で運営できる点です。

またデリバリー専門の弁当屋の場合、実店舗が必要なくなるのでさらに初期費用を抑えることが可能です。

軽減税率の対象となる

2019年10月1日(火)からの増税により、飲食業界はイートインの場合消費税が10％となりました。

しかし、デリバリーやテイクアウトがメインである弁当屋は軽減税率の対象となるので、8％のままです。

税率が据え置きとなったことで、お得感がある弁当は需要が高いというメリットがあります。

弁当屋（惣菜屋）フランチャイズの注意点・懸念点

しかし、弁当屋・惣菜屋フランチャイズにも注意すべき点があります。実際の失敗例もあるので予めリスクヘッジしておきましょう。

周辺店舗との価格競争になることも

周辺店舗が低価格で弁当を提供している場合、そちらに顧客が流れてしまう可能性があり、価格競争が発生します。

しかし、値引きをするためには原価を抑える必要があるので、必然的に弁当の質が落ちてしまいます。

結果的に客離れになってしまう本末転倒な展開にならないように注意が必要です。

食中毒のリスクがある

店内で調理してすぐに提供するよりも、お弁当・惣菜販売は食中毒のリスクが高い傾向にあります。

そのため、店内調理の時以上に衛生管理に気を遣わなければなりません。

東京都の保健医療局によると以下のような事例と合わせて注意喚起をしています。

勉強会で提供された弁当を喫食した者のうち、3名が喫食後3時間から9時間で下痢、おう吐等を呈しました。

引用元:

東京都の保健医療局

とはいえ、どんなに気をつけても食中毒のリスクはゼロにはならず、一度発生してしまえば経営に大ダメージとなる懸念があります。もしもの時のためにも、保険加入はしておくべきでしょう。

フランチャイズに加盟することで、リスクを減らせるわけではありませんが、このような事態を引き起こさない・起きてしまった場合の対処法についてサポートを受けることができる点は心強いと言えるでしょう。