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キッチンカーに必要な3つの給水タンクの容量とは?条件にあわせた最適な選び方も解説

キッチンカーに必要な3つの給水タンクの容量とは?条件にあわせた最適な選び方も解説

キッチンカーでの営業には清潔な水の確保が欠かせません。移動販売という特性上、常設店舗とは異なり水道設備を直接利用することができないため、給水タンクの設置が必要不可欠となります。

しかし、給水タンクの選び方を誤ると、営業中に水不足に陥ったり、逆に必要以上の大きさのタンクで車両に負担をかけたりするなどの問題が発生する可能性があります。
本記事では、キッチンカーに最適な給水タンクの選び方から設置方法まで、詳しく解説していきます。

キッチンカーに必要なタンクの種類

キッチンカーに必要なタンクの種類

キッチンカーでは給水タンクと排水タンクの設置が法律で義務付けられています。衛生管理の観点から、手洗い用と調理用でそれぞれ独立したタンクを準備する必要があります。タンクの容量は1日の使用水量を考慮して適切に設定することが重要です。

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手洗い用タンク

手洗い用タンク

手洗い用タンクは調理従事者の手洗いに使用する水を確保するための設備です。食品衛生法の基準では、1日の営業時間中に必要な量の給水を十分に確保できる容量が求められます。一般的な手洗いでは1回あたり約1リットルの水を使用するため、従業員数と想定される手洗い回数から必要な容量を算出します。

給水タンクは清潔な水道水を使用し、定期的な清掃と消毒が必要です。また排水タンクは給水タンクと同等以上の容量が必要となります。特に手洗い用の排水は食品残渣を含まないため、調理用とは分けて管理することで、衛生面での安全性を高めることができます。

調理用タンク

調理用タンク

調理用タンクは食材の洗浄や調理器具の洗浄に使用する水を確保するためのものです。調理内容や提供数に応じて十分な容量を確保することが重要です。一般的な目安として、給水タンクは80リットル以上、排水タンクは100リットル以上の容量が推奨されています。

排水タンクには油脂分や食材の残渣が混入するため、定期的な清掃と消毒が欠かせません。特に夏場は細菌の繁殖を防ぐため、営業終了後は必ず排水をおこない、タンク内を洗浄する必要があります。また、グリストラップを設置することで、油脂分による配管の詰まりを防ぐことができます。

キッチンカーに必要な給水タンクの容量

キッチンカーに必要な給水タンクの容量

2021年6月の食品衛生法改定により、給水タンクのサイズが以下の3種類に統一されています。

  • 40L程度
  • 80L程度
  • 200L程度

給水タンクのサイズは、提供メニューの数や調理工程とも関係しているので慎重に選ぶ必要があります。詳しく解説します。

40L

40リットルの給水タンクは、最も小規模な営業形態に適した容量です。この容量での営業では、調理工程は「温める」「揚げる」「盛り付ける」いずれか1つに限定されます。例えば、からあげを提供する場合は、揚げる工程のみとなり、丼物として提供するなどの追加工程を含めることはできません。

また、水の使用量を最小限に抑えるため、野菜や果物のカットなどの下処理や仕込み作業は車内では行えません。提供時の容器も使い捨ての食器に限定され、メニューも単品のみの提供となります。 
サイドメニューやドリンクなど、複数のメニューを組み合わせた営業は難しいため、一つの商品に特化したシンプルな営業形態が求められます。

80L

80リットルの給水タンクでは、一回の営業でより柔軟な調理が可能となります。具体的には、「焼く」「盛り付ける」など2工程までの調理に対応できるため、クレープやハンバーガーといった本格的な調理メニューの提供が可能になります。

また、メニューのバリエーションも増やすことができ、メインメニューに加えてサイドメニューなども提供できるようになります。ただし、提供可能なメニュー数については管轄する保健所によって判断が異なるため、事前の確認が必要不可欠です。

なお、40リットルタンクの場合と同様に、車内での食材の仕込みや下処理は認められておらず、提供時の容器も使い捨ての食器に限定されます。この点は、衛生管理の観点から厳格に守る必要があります。

200L

200リットルの給水タンクは、最も柔軟な営業形態を可能にする容量です。この容量があれば、複数工程の調理やメニューの提供が可能となり、さらに通常の食器を使用することもできます。これにより、より本格的な飲食店に近い営業スタイルを実現できます。

車内での仕込み作業も、多くの保健所で許可されています。ただし、地域によって規制が異なる場合があるため、管轄の保健所への事前確認は必須です。特に、うどんやラーメンといった麺類の提供には、茹で水や洗い水など大量の水を使用するため、200リットル規模の給水タンクが必要不可欠となります。

一方で、大容量タンクならではの課題も存在します。200リットルのタンクを搭載するには、より大型の車両が必要となり、初期投資が大幅に増加します。また、タンクの清掃やメンテナンスにかかる費用や手間も増加するため、導入の際は長期的な運営計画を立てる必要があります。
しかし、本格的な料理の提供を目指す事業者にとっては、これらのコストを上回るメリットがあると言えるでしょう。

キッチンカーに必要な給水タンクの選び方

キッチンカーに必要な給水タンクの選び方

給水タンクを選ぶ際は、営業形態や提供メニューに応じて適切な容量を選択することが重要です。

メニュー数で選ぶ

提供するメニューの種類や数によって、必要な水の量は大きく変わってきます。たとえば、ドリンクのみを提供する場合は比較的少量の水で済むため40Lタンクでもいいですが、麺類や炊飯、食器洗浄が必要なメニューでは多くの水が必要で200Lのタンクを用意しなければなりません。

出店場所による選択

給水タンクの容量は、主な出店場所の環境によっても選択が変わってきます。市街地での営業であれば、近隣の給水スポットを利用できる可能性が高いため、比較的小容量のタンクでも対応が可能です。

一方、イベント会場や郊外での営業の場合は、給水ポイントが限られることが多いため、余裕を持った容量のタンクを選択する必要があります。特に、夏季の屋外イベントでは、予想以上の水の消費が見込まれることも考慮しましょう。

車両の積載量で決める

給水タンクの選択では、使用する車両の積載制限を必ず確認する必要があります。水は1リットルあたり1キログラムの重量があるため、タンク本体の重量に加えて、水の重量も考慮しなければなりません。

軽自動車の場合、最大積載量は350キログラム程度のため、調理機器や在庫なども考慮すると、40リットルクラスのタンクが現実的な選択となります。積載量に余裕がある場合でも、車両の安定性や燃費への影響を考えて、必要最小限の容量を選択することをお勧めします。

キッチンカーの給水タンクの入手方法

キッチンカーの給水タンクの入手方法

給水タンクの設置方法には、大きく分けて自身で取り付ける方法と専門業者に依頼する方法があります。

自ら取り付ける

40~80リットルサイズの給水タンクは、自己設置が比較的容易です。特に小型の車両で水の使用量が少ない営業形態の場合、コスト面でも作業面でも効率的な選択となります。実際に、経験豊富なキッチンカーオーナーの多くがこの方法を選択しています。

ただし、給水タンクの設置には保健所の厳格な基準が設けられています。タンクの種類や固定方法については、地域によって細かな規定が存在するため、購入前に必ず管轄の保健所に確認を取ることが重要です。営業許可が下りないタンクを購入してしまうことは、大きな損失につながります。

さらに、シンクとして使用する場合は、蛇口の設置も自身で行う必要があります。蛇口の種類や設置方法についても保健所の基準を満たす必要があるため、事前に詳細な情報収集を行い、適切な材料と工具を準備することが成功の鍵となります。

プロに依頼する

給水タンクの設置を専門業者に依頼する場合、工事費用は追加で必要となりますが、確実な施工と保証が得られるメリットがあります。特に、複雑な配管工事や電気系統との干渉がある場合は、専門業者への依頼をお勧めします。

専門業者は、保健所の基準を熟知しており、申請時に必要な図面の作成なども代行してくれる場合があります。また、アフターフォローも期待できるため、長期的な視点では費用対効果の高い選択となることが多いです。

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まとめ

キッチンカーの給水タンクは、営業を支える重要な設備の一つです。適切な容量と設置方法を選択することで、効率的で衛生的な営業が可能となります。

タンクの選択では、提供メニューや営業形態、車両の制限などを総合的に判断することが重要です。また、設置方法については、自身の技術力や予算に応じて、DIYと専門業者への依頼を検討しましょう。

安全で快適な営業のために、給水タンクの定期的なメンテナンスも忘れずにおこない、清潔な水の供給を維持することが、お客様に喜ばれるキッチンカー営業につながります。

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