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カレー屋を開業するメリットは?開業資金の目安も解説

カレーは老若男女を問わず高い人気を誇る料理であり、回転率も他の飲食店と比べると高いことから開業するメリットは十分にあるといえます。

また、個人やフランチャイズ、キッチンカー 、デリバリーなど、さまざまな販売形態に対応している点も特徴です。

この記事ではカレー屋を開業するメリットやデメリット、具体的な開業方法や開業資金の目安などについて解説しています。

カレーが好きで将来は自分のカレー屋を開業したいと考えている方が最初の1歩を踏み出すための内容となっているため、ぜひ参考にしてください。

カレー屋を開業するメリット

さまざまな飲食店がある中で、カレー屋を開業するメリットはなんなのでしょうか。ここでは具体的なメリットを紹介します。

カレー屋に興味があるものの、本当にカレー屋を選んでいいのか迷っている人はぜひ参考にしてください。

安定した人気

カレーは子どもから大人まで楽しめる上に、季節を問わず1年中食べられているメニューです。

外食需要が高いランチでの人気が高く、流行りや廃りも基本的にありません。そのため、カレー屋は年間を通じて売上の予測も立てやすくなっています。

カレーは、かつては家庭で食べる料理というイメージが強かったかもしれませんが、昨今では本場インドのカレーや、金沢カレーのようなご当地カレーなどのお店も多く見られ、外食としても一般的になっています。

「おうちカレー」とは異なる味が楽しめる、という外食ならではの需要に答えられるのがカレー屋を開業しようとしている人には大きなメリットとなるでしょう。

家賃を抑えた小規模な店舗でも開業可能

カレー屋は、デリバリー専門店としての営業も可能であり、小規模な店舗でも開業できます。

カレー屋というと店内に厨房があり、カウンターや座席でお客さんがカレーを食べるというイメージがあるかもしれません。

しかし昨今では、巣ごもり需要の増加やリモートワークの定着から、フードデリバリーが一般的になりました。そこで、カレー屋を開業する際も、厨房スペースのみを確保した小規模な店舗にするという選択肢も挙げられます。

また、カレーは比較的省スペースで仕込みができるので、キッチンカーでカレー屋を開業することも可能です。

キッチンカーは、移動が可能であるため、時間帯や曜日、季節、ターゲットなどに応じて販売場所を変更できる点が特徴です。

さらに、キッチンカーで開業する場合、デリバリー専門店よりも初期費用を抑えやすいというメリットもあります。

このようにカレー屋は店舗型に限らずさまざまな形態で運営できるため、資金やコンセプトに応じてやりやすい形で開業ができるでしょう。

回転率の高さ

カレー屋は飲食店の中でも回転率が高く、売上を出しやすい業態です。

カレーは一度に大量に作って仕込んでおけるので、お客さんからの注文が入ったらすぐに提供できます。

さらに、カレーの場合、ランチ需要が高いこともあって、限られた昼休憩の時間にさっと食べるということが想定されるので、お客さんの滞在時間も短くなる傾向にあります。

もちろん、ご飯やナンなどの準備のほか、トッピングがある場合はそちらも用意しなければなりませんが、メインのカレーを注文が入ってから作るといったことはありません。

他の飲食店の場合、例えばラーメン屋だと注文が入ってから麺を茹で始めるため、カレー屋と比べるとどうしても提供までに時間がかかってしまいます。その他の定食屋なども同様です。

飲食店を経営する上では、いかにして回転率を高めるかがポイントとなるため、カレー屋はそういった意味で大きなアドバンテージがあるといえるでしょう。

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カレー屋を開業するデメリット

カレー屋の開業にはメリットだけでなくデメリットもあります。ここでは具体的なデメリットを紹介します。メリット・デメリットをそれぞれ理解したうえで開業準備を進めてください。

ランチタイム以外だと売れにくい

カレーのような主食系のメニューはランチやディナーなど、食事の時間帯以外は売れにくい傾向にあります。

そのため、集客が見込める時間帯にいかにして売り上げを伸ばすかがポイントとなります。

例えば、トッピングやサイドメニューを増やして客単価をアップさせるといったことが考えられるでしょう。

競合店が多い

カレーは国民食と言えるほど、多くの人に親しまれている料理であるぶん、各地にカレー屋があり、競合が多くなっています。

また、フランチャイズのチェーン店のように気軽にスピーディーにカレーを食べられるお店も多いため、自店の独自性を明確にしなければ売り上げはなかなか伸びないでしょう。

カレー屋の開業方法

カレー屋の開業方法には大きく分けて、個人・フランチャイズ・キッチンカーの3種類があります。

個人での開業は、店舗探しからメニュー決め、資金調達、従業員の採用など、店舗運営に関することを全て自分で行います。

やるべきことが多いため、手間も時間もお金もかかる方法ですが、自分のこだわりをとことん反映できる点が特徴です。

例えば、自分の好きなスパイスを使ったオリジナルのカレーを提供したい、といった人には個人開業が向いているでしょう。

フランチャイズは、カレーチェーンを展開する企業と契約を結びブランドや看板、商品を使わせてもらう形で開業します。

飲食店に限らず、コンビニなどでも見られる開業方法の1つです。カレー屋でいうとゴーゴーカレーなどがフランチャイズ展開を行っています。

フランチャイズで開業するメリットは、既存のカレー屋のブランドを使用できる点にあります。

有名ブランドであれば、開業直後でも認知度の高さから集客が見込めるでしょう。

また、フランチャイズ本部からのサポートを得られる点も特徴です。飲食店の経営が初めてといった人に向いている方法です。

キッチンカーは、車で移動しながらカレーを販売するという形です。

近年ではカレーをはじめとしてさまざまな料理のキッチンカーを見かけるようになりました。

キッチンカーのメリットは、移動できる点です。例えば昼間はランチ需要のビジネスパーソンを狙ってオフィス街で、夕方は主婦や帰宅する人などを狙って駅周辺や住宅街、スーパーの駐車場などで販売することができます。

また、店舗を持つわけではなく、基本的にはカレーを提供するのみであるため、1人でも開業可能です。

このように、カレー屋を開業するにはいくつかの方法があるため、それぞれの特徴を理解したうえで自分にあった方法を選んでください。

カレー屋の開業資金

カレー屋の開業資金は、開業方法やお店の規模によっても異なりますが、店舗型であれば350万~800万円ほどとされています。

費用の内訳としては、物件の取得費や内外装工事費、設備費などです。

また、キッチンカーの場合、カレー屋の開業資金の目安は300万〜500万円です。

店舗型と違って物件を取得し、内外装工事をする必要がないため費用を抑えることが可能です。キッチンカーの手配は必要ですが、それでも店舗型よりは費用負担を抑えられます。

フランチャイズの場合、運営する企業によって違いがあります。

例えば初期費用として加盟金や保証金などで1,000万円以上かかることもあれば、開業支援によって100万円程度で済むこともあります。

開業資金の大半は物件の取得費なので、居抜き物件を使う、中古のキッチンカーを使用するといった方法で初期費用をなるべく低く抑えましょう。 

カレー屋の開業に必要な資格

カレー屋の開業にあたってはいくつかの資格や許可を取得する必要があります。

その1つが食品衛生責任者です。これは飲食店を開業する場合、設置することが法律で定められています。

食品衛生責任者は、従業員がなることもできますが、一般的にはオーナー自らが取得します。

また、飲食店の開業には保健所からの飲食店営業許可も得なければなりません。一方で、調理師免許はなくても開業可能です。

持っておくと便利な資格

カレーに関してはさまざまな資格があり、取得することでカレーに関する知識を持っていることをアピールすることができます。

例えば、日本ソムリエ協会ではカレーマイスターという資格を、日本カレー機構ではカレーエキスパートという資格を発行しています。

これらの資格は開業にあたって必須のものではありませんが、お客さんから「この人はカレーの専門家なんだな」といったポジティブな印象を抱いてもらううえで役立つでしょう。

なお、カレーエキスパートの資格は実務経験も必要となるため、他店との差別化にもつながるでしょう。

カレー屋を開業する際のポイント

ここではカレー屋を開業するにあたって検討したいポイントについて解説します。売上を伸ばすためのヒントとなるような情報を紹介しているため参考にしてください。

競合との差別化

カレー屋は各地にあり競合が多いため、他店との差別化を図るために何かに特化したカレー屋にするのも1つの方法となります。

例えば、健康志向で、カレーを食べたいもののヘルシーさも大切にしたい人をターゲットに低カロリーのカレーを提供するといったイメージです。

また、大学の近くや学生が多く住んでいるエリアなどは、ボリュームのある盛り系のメニューを提供することで注文数が増えるかもしれません。

また、時間制限内に完食できれば無料にするなど、話題性のあるサービスを提供できれば注目が集まり集客にもつながるでしょう。

回転率を上げる方法を検討する

カレー屋は回転率が高いとされていますが、そのような状況でもさらに回転率を高める方法を検討することも大切です。ランチタイムの待ち時間が長ければお客さんの不満につながるでしょう。

回転率を高める方法としては、スムーズな導線を引くことが挙げられます。厨房から座席までの距離が近い、出入りが簡単にできるといった導線なら料理の提供もスムーズにできるでしょう。

また、キャッシュレス決済や券売機を導入することで会計時の手間を省けるため、オペレーションの時間を削減することができます。

セットメニューの活用

カレーは客単価が比較的低いため、セットメニューを活用するなどして客単価をあげる必要があります。例えば、カレーとサラダ、ドリンクをセットで提供するといった形です。

また、ランチとディナーでそれぞれ異なるメニューを提供することも1つの方法となります。

そのほかにもとんかつやチーズ、ハンバーグなど、トッピングメニューを追加することでも客単価アップが期待できるでしょう。

まとめ

今回はカレー屋を開業するメリット・デメリットやカレー屋の開業方法などを紹介しました。

カレー屋は他の飲食店と比べて回転率が高い点が特徴で、カレーが国民食といえるくらいの人気を誇ることから高いニーズがあると考えられます。

開業方法には個人、フランチャイズ、キッチンカーなどがあるため、自分にあった方法を選んでください。また、競合が多いことからいかにして差別化を図るかがポイントとなります。

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