飲食店の7割以上が人手不足!5つの原因と10の対処法

飲食店が抱える大きな悩みの一つ、「人手不足」。

人手不足の状態だとお店をまわせなくなるため、「人手不足が原因で廃業に追い込まれてしまった…」となってしまいかねません。

不安を感じている飲食店開業希望者や、実際に人手が足りていないと感じている飲食店オーナーも多いのではないでしょうか?

この記事では、飲食店の人手不足問題について紹介していきます。

人手不足の状態に陥ってしまう原因や人手不足を解消する方法などについて解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

飲食店の7割以上が人手不足だと回答

データ

人手不足は日本の企業全体が抱える問題ですが、飲食店の人手不足問題は特に深刻です。

国内最大の規模を誇る企業専門の信用調査会社である帝国データバンクの調査によると、飲食店の76.6%が「非正社員(アルバイトやパートなど)が不足している」と回答しています。

参考:https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p220212.pdf

このデータを見てもわかるとおり、飲食店の人手不足問題は非常に深刻な状態です。

現時点でこの問題に直面していない飲食店も、この先人手不足に悩まされる可能性は充分に有り得ると考えられます。

飲食店における人手不足の5つの原因

原因

飲食店の7割以上が「人手が不足している」と回答するなど、業界全体での慢性的な人手不足状態に陥っている飲食業界。

そこで気になるのが、飲食店における人手不足の原因についてです。

原因がハッキリすれば、人手不足に陥ってしまわないための対処法や人手不足の状態を解消するためにやるべきことも見えてきます。

飲食店における人手不足の主な原因は、5つです。

  • 報酬や待遇が魅力的ではない
  • 頑張りが認められづらい
  • シフトの融通がききづらい
  • 良好な人間関係を築きづらい
  • 学べる環境が整っていない

それぞれ詳しく解説していきます。

1. 報酬や待遇が魅力的ではない

他の飲食店と比較して、報酬や待遇が良くなかったり、仕事内容に見合っていない場合、従業員がその店舗で働く意義を見出すことができません。

その結果、退職者が続出し、人手不足に陥ってしまいます。

また、人も集まりにくくなるため、慢性的な人手不足に陥りやすくなります。

2. 頑張りが認められづらい

個人が経営しているような小規模な飲食店では、評価制度が設けられていなかったり、曖昧になってしまっていることが多々あります。

評価制度において最もわかりやすいのが時給アップなど給与への反映ですが、「どうすれば時給が上がるのかがハッキリと定まっていない」という店舗も多いのではないでしょうか?

評価制度がなかったり曖昧になっている店舗では、従業員に「頑張ろう」という気持ちが生まれません。

また、頑張っても評価されない店舗で働く意義を見いだせなくなり、しっかりと評価してもらえる店舗に移動されてしまいます。

3. シフトの融通がききづらい

飲食店には学生主婦もたくさん応募してきます。

実際に、学生や主婦を積極的に採用している飲食店も多いのではないでしょうか?

しかし、学生の本分は学業で、主婦の本分は家庭を守ることなので、学生や主婦はシフトの融通がききやすい店舗かどうかを重視する傾向にあります。

そのため、シフトの融通がききづらい店舗は学生や主婦の退職者が出やすく、人材不足に陥りやすくなります。

4. 良好な人間関係を築きづらい

いくら報酬や待遇が良かったとしても、良好な人間関係を築きづらい職場で働こうと考える人はいません。

そのため、人間関係がギクシャクしてしまっている飲食店も慢性的な人手不足に陥りやすくなっています。

特に、勤続年数の長いベテランが幅を利かせているような飲食店は注意が必要です。

また、店長やオーナーなど経営者の人間性に問題があるケースも少なくないため、経営者側も自分の対応や言動を客観的に見つめ直し、改善する必要があります。

5. 学べる環境が整っていない

飲食店で働いている従業員の中には、料理のスキルを磨きたいと考えていたり、店舗経営について学びたいと考えているなど意欲の高い従業員もたくさんいます。

一方で、とりあえず人手を確保したいと考えているオーナーは多く、学べる環境が整っていない店舗も少なくありません。

そういった店舗の場合、意欲の高い従業員が「ここでは学べそうもないな…」と感じるようになり、退職してしまうため、人手不足に陥ってしまいます。

飲食店の人手不足を解消する10の方法

レストランで働く男女

さまざまな理由で人手不足に陥ってしまう可能性がある飲食業界の店舗は、いつ人手不足に悩まされるかわかりません。

そこで、万が一の事態に備えて把握しておきたいのが「飲食店の人手不足を解消する方法」です。

飲食店の人手不足を解消する方法にはさまざまな方法がありますが、ここでは特に高い効果の見込める10種類の方法を紹介していきます。

1. これまでとは異なる層の採用を検討する

働き盛り世代の人口減少は、個人で対応できるものではありません。

そのため、慢性的な人手不足に悩んでいる店舗は、これまでとは異なる層の採用も検討しなくてはいけません。

代表的な人材としては、

  • 外国人労働者
  • 主婦
  • シニア世代

などがあげられます。

最近は外国人労働者の人口が増えてきていますし、一度現役を引退した後で働き始めるシニア世代も増えてきています。

また、主婦も人手不足の解消に貢献してくれる貴重な人材です。

ただ、外国人労働者の場合は言葉の壁があり、シニア世代は体力面や健康面を注視しながら雇用しなくてはいけないなど、留意するべき点もあります。

2. 雇用条件を見直す

同じ地域の他の飲食店と比較して報酬が低い場合は、雇用条件の見直しが必要です。

勉強のために働くなど一部例外もあるものの、飲食店で働く人のほとんどが、お金を稼ぐために働いています。

そのため、仕事の内容や働きと報酬が見合っていない場合は、報酬を見直さなくてはいけません。

報酬の見直しが難しい場合は、まかないを提供するなど待遇面の改善に取り組んでみてください。

3. 求人サービスを活用する

求人サイトやハローワークなどの求人サービスを活用していないのであれば、積極的に活用するべきです。

求人サービスを利用せずに個人で採用活動をおこなうこともできますが、個人でできることには限界があります。

雇用条件が魅力的でも、採用をおこなっていることが求職者に伝わらない状態では応募がくることはありません。

求人サービスは利用者が多く、幅広い求職者に求人情報をリーチできるので、多くの求職者からの応募が期待できます。

ただ、利用するのに料金が発生するサービスもあるので、利用する際は事前にサービスの内容をよく確認するようにしてください。

4. SNSを活用する

なるべくお金のかからない方法で採用をおこないたいのであれば、SNSを活用するのもおすすめです。

実際、TwitterInstagramなどのSNSでアルバイトを募集している飲食店はたくさんありますし、「#アルバイト募集」や「#パート募集」といったハッシュタグもあるくらいです。

10代や20代前半などの若い世代は、情報収集にSNSを活用する傾向にあるので、SNSの活用が大きな効果を発揮してくれる可能性は大いにあります。

5. 評価制度を用意する

従業員に最高のパフォーマンスを発揮してもらうためにも評価制度は設けておくべきです。

ただ設けるだけでは意味がないので、

  • どうすれば評価が高まるのか
  • 評価が高まった場合どういった特典があるのか

など、わかりやすい基準や条件を設け、それらを満たした場合の特典も設定しておきましょう。

6. 融通のききやすいシフト制度を用意する

全体のシフトを考えるのは決して簡単ではありません。また、手間も時間もかかります。

しかし、融通のききやすいシフト制度を用意することで人手不足が解消できるようになるのであれば積極的に取り組むべきです。

最近は、シフト管理をサポートしてくれるアプリも充実してきているので、そういったアプリの導入や活用も検討してみてください。

7. 良好な人間関係を保てる職場を用意する

人間関係が原因で人手不足に陥ってしまっている店舗は、良好な人間関係を保てるような職場に改善しなくてはいけません。

店舗の様子やスタッフ同士のやりとりをよく観察したり、従業員への面談などをして実情のヒアリングをおこないましょう。

また、店長やオーナー自身に問題がないかどうかを客観的に見つめ直す必要もあります。

8. 教育制度を整える

技術を身につけたいと考えている従業員や、店舗経営を学びたいと考えている従業員は、学ぶ意欲の高い貴重な人材です。

そういった人材が出ていくのを防ぐためにも、教育制度を用意して学べる環境を整えておかなくてはいけません。

教育制度は人材の流出の阻止につながりますし、店舗のオペレーションの質も高めてくれます。

9. 業務内容を見直す

人手を増やすのが難しい場合は、業務内容の見直しによる人手不足の解消に取り組むのをおすすめします。

備品のストックの確認や掃除、設備のメンテナンスなど、過度におこなっている業務があれば、そういった業務の頻度を見直すだけでも人手不足をある程度解消できるようになるはずです。

業務の見直しをおこなう際は、従業員だけでなく、店長やオーナーがおこなう業務にも無駄がないか見直すようにしましょう。

10. 業務の効率化を図る

人手不足は業務の効率化によって解消することも可能です。

レジでの対応に時間がかかっているのであれば、セルフレジの導入や電子決済の導入で効率化できます。

また、注文に時間がかかっているのであればタッチパネル注文の導入で効率化することが可能です。

キッチンでは、業務用食洗機を導入することで皿洗いの頻度を減らすことができ、業務の速度を上げることもできるため、おすすめです。

まとめ

飲食店の人手不足問題について紹介してきました。

飲食店が人手不足に陥ってしまう理由はさまざまです。

高齢化によって働き盛り世代の人口が減っているなど個人で対処できないような理由もあります。

しかし、「雇用条件の見直し」や「従業員が働きやすい環境を整える」などオーナーの努力によって改善できる点もたくさんあります。

もし、現時点で人手不足に悩んでいるのであれば、人手不足に陥ってしまっている原因を見極め、それぞれの原因にあった適切な対処法で問題の解決に取り組んでみてはいかがでしょうか?

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