からあげは、おかずにもおつまみにも、ちょっとした軽食としても人気な料理。
子どもから大人まで、販売時間や季節に関係なく高い需要が見込まれるため、サイドビジネスや脱サラ後の選択として「からあげ屋は儲かるのか?」と開業を検討している人もいるでしょう。
当記事では、からあげ屋の開業方法、必要な資格や資金、開業までの流れを解説します。
からあげ屋は未経験でも開業できる!必要な資格や許可
からあげ屋を開業するには、「食品衛生責任者」の資格と、「飲食店営業許可」の申請が必要です。
食品衛生責任者の資格を取得するには、各都道府県の食品衛生協会に申し込み、6時間ほどの講習を受けます。
飲食店営業許可は、所轄の保健所に申請が必要です。
いずれも飲食店を経営したことがない人でも取得・申請が可能であり、国家資格である調理師免許がなくても開業が可能であるため、からあげ屋は独立開業のハードルが低い業態と言えるでしょう。
からあげ屋の開業をおすすめする理由
からあげは一年を通して食べられる料理であり、比較的低コストで始められるなどさまざまな特徴があります。ここではからあげ屋の開業をおすすめする具体的な理由について解説します。
季節を問わず食べられる
からあげは、春も夏も秋も冬も、季節に関係なく一年を通して食べられている料理です。そのため、からあげ屋を開業した場合、販売の機会は年間を通してあるということになります。料理によっては季節性を伴うものも少なくないことを考えると、常に商機につながるからあげは魅力的だといえます。
さまざまなシーンに適している
からあげというと、おかずのイメージが強いかも知れませんが、おつまみや間食などさまざまなシーンで食べられています。そのため、ニーズに応じた幅広い顧客をターゲットにすることができるでしょう。例えば、昼間であれば昼食として食べるビジネスパーソン、夕方であれば晩御飯のおかずにしようとしている主婦や学校帰りで小腹が空いている学生、夜であればおつまみとして購入する人などです。
低コストで始められる
からあげに使用する鶏肉は比較的コストが安いため、原価率を抑えた状態で開業できる点も特徴です。からあげというとちょっとしたごちそう感がある一方で、原価率は低いため販売価格を抑えることで多くの顧客獲得にもつなげられます。また、からあげ屋をテイクアウト専門店で開業すれば、お店を1人で運営することもできるため人件費もかからずさらに費用を抑えることも可能です。
高い調理技術が求められるわけではない
からあげは特別に高い調理技術が求められる料理ではないため、料理経験が浅い人でも作り方を覚えれば開業できる可能性があります。もちろん味付けや揚げる際の油の温度など、作り方を追求するのであればとことん追求できますが、簡単にいうと下準備をして油で揚げるだけであるため、初心者でも決して身につけられない調理技術ではありません。
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からあげ屋で独立開業を目指す方へ
からあげ屋の開業方法と開業資金
からあげ屋の開業資金は、500万~600万円ほどです。
初期費用として物件の取得費用や内外装の工事費用、設備取得費用などが必要です。
個人で開業する場合、テイクアウト専門店にすることで省スペースで開業でき、机や椅子などを用意する必要もないため初期費用を抑えることができるでしょう。
また、個人開業であれば自由度が高いため、例えば調理設備は中古のものを使用するといった判断も自分で下すことができます。
フランチャイズの場合、加盟料の支払いなどがデメリットとなりますが、フランチャイズによっては開業資金の一部をサポートしてくれるケースもあるため、初期費用を抑えられる可能性があります。
また、個人・フランチャイズいずれの場合も、キッチンカー で開業する方法もあります。
キッチンカーは時間帯や曜日に応じて移動できるため、例えば日中はオフィス街でビジネスマンをターゲットにし、夕方はスーパーの駐車場で主婦をターゲットにするなど、柔軟な販売が可能です。
また、キッチンカーの場合車内のスペースが広くないため、基本的に全て1人で作業を行うことになります。
からあげでおすすめのフランチャイズ
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株式会社TGAL
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からあげ屋開業までの流れ
ここではからあげ屋を開業するまでの具体的なステップを紹介します。開業したいものの何から始めればいいのかわからないといった人はぜひ参考にしてください。
店舗探し
店舗の立地は集客にも大きく影響するため、よく検討しなければなりません。
駅前の方が人通りが多いため集客につながる可能性がありますが、その分コストが高くなります。
また、周辺に別のからあげ屋がすでにある状態だと、売上があまり見込めません。
アクセスのしやすさを考慮することはもちろんですが、店舗の取得費用や競合の有無などにも注意しながら選びましょう。
メニューの検討
どのようなメニューを提供するかも検討する必要があります。
からあげは、醤油や塩、たれ、激辛、南蛮など味付けだけでもさまざまな種類があります。
また、使用する鶏肉の部位によっても食感や味わいが変わるでしょう。
そのため、どういったメニューで勝負するのか考えることも大切です。
仕入先の選定
からあげに欠かせないのが鶏肉です。鶏肉をどこから仕入れるのか決めておかなければなりません。
鶏肉は比較的安価であるため、安く仕入れることができます。
一方で高級な名古屋コーチンや比内地鶏、薩摩地鶏などもあり、どのような鶏肉を仕入れるかは、お店のターゲットや予算にもよります。
からあげ屋を開業する際の注意点
ここではからあげ屋を開業する際に覚えておきたい注意点を紹介します。からあげ屋は多くの人をターゲットにできる点が特徴ですが、その分デメリットもあります。
競合が多い
昨今のブームもあってからあげ屋は各地にあり、競合が多くなっています。実際に街中や駅前などで唐揚げ屋を目にしたことのある人は多いのではないでしょうか。
テイクアウト専門店や大手チェーン店、個人店などさまざまな種類のからあげ屋がすでに展開されています。またコンビニのからあげも競合となるなど、競争に勝ち残るための戦略が必要不可欠です。
客単価が低い
からあげは1パック販売したとしてもせいぜい数百円と客単価が低い点に注意しなければなりません。
原価率が低いため利益率は高くなるかもしれませんが、そこから材料費などを差し引いた自分の収入は少なくなる恐れがあります。
そのため、売上を出すためにいかにして客単価を上げるかがポイントとなるでしょう。
からあげ屋の開業を成功させる方法
競合の多さや客単価の低さといったデメリットがあるからあげ屋で成功するためのポイントを紹介します。ちょっとしたポイントで売上を伸ばすことは十分可能であるためぜひ参考にしてください。
デリバリーサービスの活用
唐揚げの販売は店舗やキッチンカーなど、対面で行うだけではありません。
昨今ではデリバリーサービスが一般的なものとなっており、それを活用することもできます。
例えば店舗販売に加えてデリバリー販売も始めれば、販路を増やせるため売上アップが期待できるでしょう。
ただし、デリバリーサービスを利用する場合、容器代やサービスの利用料などのコストがかかるため、販売価格を上げる必要があります。
仕入先を慎重に選ぶ
少しでも売上を伸ばしたいのであれば、できるだけ安く鶏肉を仕入れることが大切です。
例えば国産の鳥肉ではなく、ブラジルやタイといった外国産の鶏肉を使用することで仕入コストを抑えられます。また、鶏肉は部位によっても費用が変わるため、例えば安いとされているムネ肉を使用することも1つの方法です。
立地のポイントを理解する
繰り返しの説明となりますが、店舗の立地を入念に検討することも開業に当たっては非常に重要です。
例えば、人通りの多い駅前などでテイクアウト専門店を開業すれば、帰宅中の人をターゲットにできるでしょう。
また、大学の近くであれば学生をターゲットにできます。
一方で郊外にからあげ屋を開業したとしても、よっぽどの話題性がない限り、わざわざ車や電車に乗って買いに行こうとする人は少ないと考えられます。
このような点を考慮したうえで、ターゲット層にアプローチできる場所に店舗を構えるようにしましょう。
メニューのバリエーションを広げる
メニューのバリエーションを広げることで、幅広い世代をターゲットにできるかもしれません。
例えば、醤油や塩といった一般的な唐揚げに加えて、おろしポン酢を添えた和風唐揚げや甘辛いソースの味わいが特徴のヤンニョムチキンなどを展開することもできます。
また、唐揚げで使用する部位として一般的なモモ肉に加えてムネ肉や手羽先、ささみなどを活用するのも1つの方法です。
脂質の少ないささみやムネ肉は「脂っこいものはキツい」という人でも食べやすいかもしれません。
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からあげ屋で独立開業を目指す方へ
まとめ
今回は、からあげ屋の開業に必要な資格や許可、開業資金、開業までの流れや成功するためのポイントを解説しました
からあげは季節に関係なく一年を通して食べられている料理であり、部位や味付けなど、バリエーションも豊富です。個人で店舗を構えるほか、フランチャイズに加盟する、キッチンカーでの開業も可能であるため、資金やターゲットなどを考慮したうえで自分にあった方法を選んでください。