会社員として働いているものの、独立して自分のビジネスを始めたいと考えている人は多いのではないでしょうか。
資金的にも少ない資金で開業しやすいたこ焼き屋は、飲食店での勤務経験がない人でも始められる事業です。そのような中でも、なぜたこ焼き屋をキッチンカーで開業するべきなのか、どのような準備をすればいいのかといった点を取り上げているため、ぜひ参考にしてください。
たこ焼き屋はキッチンカー(移動販売)での開業がおすすめ
たこ焼き屋を開業するには、店舗や屋台という方法もありますが、おすすめはキッチンカーによる移動販売です。
少ない資金で開業できる
たこ焼き屋を開業する際、店舗を持つには500万円ほどの開業資金が必要になりますが、キッチンカーでの移動販売であれば300万円ほどで済みます。
なお、キッチンカーでたこ焼き屋を開業するために必要な費用は以下の通りです。
- キッチンカー(移動販売車、フードトラック)の車両費
- ガソリン代
- 設備費(ガスコンロ、冷蔵庫、発電機、鉄板等)
- 食材費
- キッチンカーの装飾費(メニュー表、テーブル、置物など)
- 消耗品費(包装紙、包装パック、事務用品など)
- 営業許可取得費(食品衛生責任者の講習、保健所への申請費用など)
- 広告宣伝費
固定費が低い
キッチンカーでたこ焼き屋を開業する場合、店舗と違って家賃が発生しません。
家賃のような毎月支払いが必要な固定費を削減できると、利益が出しやすいというメリットがあります。
ちなみに、車両をリースで手配している場合、毎月利用料を支払わなければなりませんが、店舗の賃料よりも安く抑えることも可能です。
さらに、キッチンカー は、家賃だけでなく人件費も抑えやすいというメリットがあります。
キッチンカーの場合、イートインスペースがなく最低限の接客で済むため、スタッフと2人やワンオペでの営業も不可能ではありません。
一般的な飲食店の場合、アルバイトを雇ってキッチンやホールなどを回しますが、その分人件費がかかります。数人雇用するだけでも、数十万円単位の人件費が発生するでしょう。
一方、1人または小人数で全てカバーできれば、人件費はかからず、その分利益につなげることができます。開業時はまず1人で運営し、人気が出てきてからアルバイトの雇用を検討するのが理想的と言えます。
人が集まる場所に移動できる
キッチンカーによる移動販売は、販売場所を移動できる点が最大の特徴です。店舗の場合、お客さまに来店してもらう必要がありますが、キッチンカーであれば、人が集まっている所に自分で向かうことができます。
そのため例えば、昼間はオフィス街でビジネスパーソンをターゲットに販売し、夕方はスーパーの駐車場でファミリー層をターゲットに販売するなど、時間帯に応じて販売場所を変えることも可能です。
思ったように売上が伸びないときでも、エリアを変えることですぐに改善されるケースもあるでしょう。屋台は場所が固定されてしまうことを考えると、柔軟に対応できる点はキッチンカーならではの大きな特徴です。
テイクアウトとの相性がいい
たこ焼きは食事としてはもちろんのこと、軽食としても食べられるものであり、テイクアウトとの相性がいい点が特徴です。そのため、例えばイベント会場などで販売すれば、軽食を求める人が多いと思われるため売上が期待できるでしょう。
ただしキッチンカーは、車内のスペースが限られていることから、仕込み場所を別途用意しなければなりません。また、同じ理由からメニューにバリエーションを持たせることが難しく、他店との差別化を図りにくくなる恐れがあります。
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たこ焼き・お好み焼き店で独立開業を目指す方へ
キッチンカーでたこ焼きの販売を始める方法
キッチンカーでたこ焼き屋を開業する場合、以下の準備が必要です。
- 資金調達
- メニューの考案
- キッチンカーの調達、設備投資
- 調理器具の調達
- 出店場所探し
- 食品衛生責任者の資格の取得
- 飲食店営業許可の取得
- 仕入れ先の決定
キッチンカーでは車両スペースの関係で提供できるメニューが限られます。そのため、そのような中でいかにしてオリジナルのメニューやトッピングなどを提供できるのか考えましょう。
また、たこ焼き用のキッチンカーであれば軽トラックで十分です。軽トラックの場合、車両の購入費用とキッチン部分の製作費用がかかります。新車か中古車かによって価格が変わってきますが、〜300万円程度はかかると考えておきましょう。
また、調理器具の調達も必要です。たこ焼き屋に必要な調理器具は、たこ焼き機や泡立て器、計量カップ、計量器、調味料入れなどがあります。
そして、移動販売において出店場所選びは非常に重要です。さまざまなエリアをチェックしたうえで、たこ焼きのニーズがありそうな場所を選びましょう。そのうえで、営業にあたって必要な食品衛生責任者と飲食店営業許可などを取得する必要があります。
そのほかにも、たこ焼きの材料をどのように調達するのか、仕入先も検討しなければなりません。
このように、キッチンカー による移動販売を行うには、さまざまな準備を行う必要があるため、少しずつ取り組んでいくようにしましょう。
キッチンカーのたこ焼きの年収、1日の売上
キッチンカーでたこ焼き屋を開業する場合、年収は400万円程度とされています。これは月収にすると30万円前後となります。
また、月収30万円だとすると、材料費やガソリン代などの経費を考慮して1日あたりの売り上げは数万円程度となるでしょう。
もちろん、この金額以上を稼ぐことも十分可能です。中には月収100万円に到達するケースもあります。
移動販売は販売先をうまく選ぶことで売り上げアップを目指すことができるため、経営方法次第では年収を増やすことも可能です。
キッチンカーのたこ焼き屋で儲けるコツ
キッチンカーのたこ焼き屋で儲けるためには、以下の点に注意してください。
- メニューの差別化
- 出店場所選び
- 仕入れ先選び
- キッチンカー作り
- SNSの活用
たこ焼き屋は競合が多いため、独自メニューを用意し差別化することが大切です。
また、出店場所は売り上げに大きく影響する要素であるため、入念に調べたうえで選ぶようにしましょう。食材の仕入れコストを抑えられれば、その分売り上げも上がるため、仕入先選びも重要なポイントです。
そのほかにも、印象に残るキッチンカーにすること、SNSを活用して積極的に集客に取り組むことなども儲けるコツとなります。
店舗とキッチンカーの比較
たこ焼き屋を開業しようとしている人の中では、キッチンカーにするか店舗にするか迷っている人も多いでしょう。ここでは店舗とキッチンカーの特徴をそれぞれ紹介します。
店舗
店舗型は物件を借りたり、自宅の一部を改装して店舗にしたりすることで開業します。
キッチンカー と比べるとスペースが広いことから、仕込みがしやすいという特徴があります。
そのため、オリジナルメニューの開発なども行いやすく、メニューのバリエーションを増やしやすくなっています。
また、固定客がつきやすい点も魅力の1つだといえるでしょう。
テイクアウト専門店にすれば、省スペースで開業できるため出店候補となるエリアが多い点も特徴です。
キッチンカー
キッチンカーは、各地を移動しながら営業するため、固定客がつきにくいというデメリットがありますが、営業日を調整しやすいというメリットもあります。
店舗型の場合、長期休業していると「最近どうしたんだろう」と思う顧客が出てきてしまい、顧客が離れる可能性がありますが、移動するのが当たり前であるキッチンカーは、久しぶりに出店したとしても、違和感なく受け入れてもらえるでしょう。
そのほかにも、場所や時間に合わせてメニューを提供できる点もキッチンカーならではの魅力です。移動することでターゲット層も変わるため、うまくいけば大きく売り上げを伸ばすことができるでしょう。
まとめ
今回は、キッチンカーでのたこ焼き屋をおすすめする理由や開業までに準備すること、などを紹介しました。
キッチンカーは、店舗と比べると開業資金や固定費を抑えられるだけでなく、移動できるため、昼間はオフィス街で夕方はスーパーマーケットで販売するなど、人が集まる場所で販売できるといったメリットがあります。出店場所次第では、大きく売り上げを伸ばすことも可能です。
独立して開業したいと考えている人は、キッチンカーでのたこ焼き屋を検討してみてはいかがでしょうか。
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