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フランチャイズの赤字を黒字化する!儲けるためのポイントや成功しやすい業種を解説

フランチャイズの赤字を黒字化する!儲けるためのポイントや成功しやすい業種を解説

フランチャイズ加盟店として事業をスタートする場合、最も気になるのはどのくらい利益を出せるのかという点です。

事業開始当初は集客も不安定ですが、赤字の期間が長引けばいずれ、ロイヤリティの負担が重くのしかかります。一刻も早く安定して黒字化を目指すことは、店舗の存続がかかった重要な課題です。

そこでこの記事では、フランチャイズで利益を出せるようになるための方法や、黒字化できるまでの期間の目安、また利益を出しやすい業種について解説します。

フランチャイズで黒字化するにはどのくらいかかるのか

黒字

フランチャイズで利益を出せるようになるまでにどのくらいの期間を要したか、を調査した人材広告企業マイナビのデータがあります。対象は開業歴5年以上のベテランフランチャイズオーナーです。

これによると、早い場合は開業から2ヶ月あまりで黒字化していることが分かりました。その反面で、開業から5年経過しているにもかかわらず、常に黒字の状態にはなれていないケースも報告されています。

ベテランフランチャイズオーナーたちの経営状況

(参照元データ:ベテランフランチャイズオーナーたちの経営状況(マイナビ)

早く赤字を脱したケースの特徴

先述のマイナビのデータによると、意外な事実が明らかになっています。

開業時に借り入れして多額の費用を投入したフランチャイズオーナーのほうが、借り入れしない、もしくは借入額を少額に留めたオーナーよりも早く黒字化しているというのです。

初期費用の借入を低額に抑えた方が、早く利益を出せるように考えるのが一般的です。しかし本データからは、先行投資をし、万全の体制を整えて起業することが、早期に黒字化させるためのポイントであることが読み解けます。

ただし、闇雲に先行投資に費用をかければ良いわけではありません。何にどれだけの初期費用を投じるか検討する際は、費用対効果を考えて慎重に判断してください。

活用すべき!フランチャイズの売上サポート制度

サポート

フランチャイズ本部によっては、売上サポート制度を用意しているケースがあります。

売上サポートは、売上が十分に確保できないといった際に、売上の一部を本部がサポートする制度です。

開業当初は、想定した通りの売上を確保するのは容易ではありません。売上サポート制度を活用すれば、厳しい経営状況を乗り切り、売上アップに向けて加速するための大きな力になります。

黒字化しやすいフランチャイズ本部の協力体制

開業後の早い段階での黒字化を実現するためには、フランチャイズ加盟店の努力だけではなく、フランチャイズ本部のサポート体制も重要です。

本部から受けられるサポートには、次のようなものがあります。

  • 開業後の経営面でのアドバイス
  • 経営に必要な情報やデータの提供
  • 販売促進のサポート
  • 定期的な研修

フランチャイズ契約すると、開業までの段階で必要な準備や資金、販売促進のサポートを受けられます。

しかし事業は開業してからが始まりです。開業後も引き続きフランチャイズ本部が手厚いサポートを行うほど、事業が成功しやすくなります。

フランチャイズで利益を上げやすい業種

利益

フランチャイズで参入できる業種は各種ありますが、未経験からフランチャイズで起業するのであれば、フランチャイズでこそ利益を上げやすい業種を選ぶことが大切です。

フランチャイズで黒字化を実現しやすい業種には、次のようなものがあります。

  • ハウスクリーニング業
  • リペア業
  • 介護業
  • コインランドリー
  • リラクゼーションサロン・整体
  • 飲食業(デリバリー・テイクアウト専門店など)

ハウスクリーニング業

ハウスクリーニングは、顧客宅に出向いてサービスを提供します。

商品を販売するわけではないので在庫を抱える必要がなく、広い店舗を構える必要もないため、開業コストを低く抑えながらスタートできるのがメリットです。

フランチャイズでハウスクリーニング業を始めれば、技術研修によって、未経験でもプロの掃除スキルを習得できます。手に職をつけながら低コストでスタートできる、フランチャイズで利益を出しやすい業種の典型的な事例です。

リペア業

リペア業とは、ハウスクリーニングと同様、直接顧客の元に出向いて、住宅の補修やその他製品の修繕を行うものです。

店舗を構える必要がないため、開業費用を抑えてスタートできます。

修理道具とスキルさえあれば業務につけるため、月々の出費も最小限に抑えながら事業を進めることが可能です。

フランチャイズ加盟店になれば、リペアのスキルも本部が開催する研修で習得できるため、未経験からの参入ハードルが低いのも魅力です。

介護業

少子高齢化の加速により、今後も需要が伸び続けると予測されている業種の一つが介護業です。

介護業とひとことで言っても、24時間体制の介護施設からデイサービスのような日帰りの通所介護、高齢者宅を訪問してサービスを提供する訪問介護と、さまざまな形態があります。

例えば訪問介護形式の介護業で開業する場合、移動用の車や介護に必要な機器を揃えることで介護業を始めることが可能です。

またフランチャイズで介護業を始めれば、社会的知名度のある介護サービス事業者として開業できるため、競合他者との差別化をしやすく、集客しやすくなる効果も期待できます。

コインランドリー

コインランドリーは店舗を構えたり、洗濯乾燥機を設置したりといった設備投資が必要なため、開業の際はまとまった費用がかかります。

しかし開業にこぎつければ、無人経営や多角経営ができるため、人件費をかけずに営業することが可能です。

コインランドリーが売上を確保できるか否かは、出店する立地に依存するところが大きいため、開業前の市場調査や立地調査、商圏調査が重要です。

フランチャイズを活用すれば、個人では収集しにくい市場のデータの提供を本部から受けられます。事業成功への足がかりを掴みやすいのが特徴です。

リラクゼーションサロン・整体

リラクゼーションサロンや整体には、店舗を構えて開業する方法のほかに、顧客の元を訪問してサービスを提供する方法があります。

訪問型でサービス提供すれば、開業資金を抑えて起業することが可能です。

リラクゼーションサロンや整体は、顧客の体に直接触れるため、集客に際して店の知名度や社会的信用度が重要です。フランチャイズで知名度のある店名を掲げて開業できれば、集客力が高まる効果が期待できます。

飲食業(デリバリー・テイクアウト専門店など)

飲食業の中でも、特にデリバリーやテイクアウト専門店はフランチャイズとの相性が良く、黒字化しやすい業態です。

デリバリーやテイクアウト業態は、コロナ禍における需要の高まりを受けて市場が拡大しました。

しかし日本政策金融公庫が行った調査によると、デリバリー・テイクアウトともに、コロナ終息後も変わらずニーズがあり続けるであろうことが分かっています。

飲食店のテイクアウト・デリバリーサービス等に関する消費者調査結果

(画像引用元:2020年10月 飲食店のテイクアウト・デリバリーサービス等に関する消費者調査結果(日本政策金融公庫)

飲食店のテイクアウト・デリバリーサービス等に関する消費者調査結果

(画像引用元:2020年10月 飲食店のテイクアウト・デリバリーサービス等に関する消費者調査結果(日本政策金融公庫)

フランチャイズを活用してデリバリーやテイクアウト専門店をオープンすれば、既に高い知名度を誇る店舗の知名度を持って事業をスタートできます。

また外食産業の大手とのフランチャイズ契約であれば、本部が大量に食材を発注することを前提に契約している業者から仕入れできます。これによって食材単価を抑えることが可能です。

市場の拡大と低コストで営業ができるという、利益を確保するために欠かせない2つの要素を満たすフランチャイズでのデリバリーやテイクアウト専門店は、黒字化させやすい業態です。

飲食店のフランチャイズが黒字化しやすい理由

飲食店

フランチャイズ業態を活用して開業できる業種が各種ある中でも、飲食店のフランチャイズは黒字化しやすい業種です。その主な理由は次の通りです。

  • 設備投資を抑えて開業できる
  • 高い知名度で集客しやすい
  • サポートが手厚い傾向がある

設備投資を抑えて開業できる

飲食業の中でもデリバリー・テイクアウト専門店は、広い店舗を必要としない業態です。

これに加えてフランチャイズで起業すれば、セントラルキッチンであらかじめ調理された食材を活用することもできます。コンパクトな厨房でも対応可能です。

飲食店の開業コストの大半を占める設備投資を削減できるため、利益を出しやすくなります。

高い知名度で集客しやすい

フランチャイズ加盟すると、有名チェーン店の看板を掲げて営業することができます。知名度による集客効果は大きいため、経営の方法次第では利益を確保し、黒字化させることも可能です。

フランチャイズ契約に伴うロイヤリティは、金額や算定方法は本部企業ごとに異なり、ロイヤリティ0円というケースも場合もあります。

ロイヤリティの金額とどのくらいのサポートを受けられるかを加味してご検討ください。

サポートが手厚い傾向がある

フランチャイズの契約内容やサポート体制は、各フランチャイズ本部ごとに、個別に定められています。ただ往々にして飲食業では、フランチャイズ本部によるサポート体制が手厚い傾向にあります。

フランチャイズ契約を締結するとは、本部と加盟店がビジネスパートナーとなることと同義です。

加盟店が利益を確保できる店舗に成長すれば、本部にとっても収益アップやブランドの知名度アップに繋がります。

未経験から起業するなら、開業支援や経営のサポートまで受けられ、さらに黒字化させやすい飲食業はぜひ検討したいところです。

飲食店フランチャイズにおける黒字化時期の目安

目安

黒字化する時期が早いほど、利益を確保しやすくなります。

フランチャイズで飲食店をオープンした場合の黒字化時期の目安は、早ければ2〜3年。5年経営を続けることができれば、開業資金を回収し、黒字化可能であると言えます。

これは平成20年3月経済産業省商務情報政策局サービス政策課の報告書から導き出した結果です。

フランチャイズチェーン全体で11.6%が1年以内に投資した資金の回収を完了、30.7%が2〜3年以内に回収完了していることが明らかになりました。

飲食業のみに絞ると、2.9%が1年以内に回収完了。さらに17.1%が2〜3年以内に回収完了しています。

本部事業者が想定する加盟店が投資回収に要する平均的な期間(分布)

(画像引用元:本部事業者が想定する加盟店が投資回収に要する平均的な期間(分布)(経済産業省)

投資回収の時期の目安は、中小企業の場合1〜2年内とも、5年内とも言われます。

飲食店は、社会情勢の影響を受けやすい業種です。短期間での投資回収を視野に入れつつも、組織としての基盤固めをしながら、長期目線で着実に事業を成長させ、黒字化を目指してください。

フランチャイズで早く黒字化するためのポイント

フランチャイズで早く黒字化するために押さえておきたいポイントが、次の3つです。

  • 綿密に事業計画を立てる
  • オーナー企業に依存しない
  • サポート制度の内容を確認

綿密に事業計画を立てる

フランチャイズ加盟するしないに関わらず、事業計画は綿密に立ててください。事業の成長過程は、次の4つのステップで考えます。

【事業計画4つのステップ】

STEP1創業期
STEP2成長期
STEP3発展期
STEP4成熟期
当該時期の目標
STEP1事業を軌道に乗せる
STEP2組織基盤を強化
STEP3事業を進化させる
STEP4経営理念の見直しと軌道修正
具体的な施策・注意点
STEP1・試行錯誤を繰り返しながらスタートダッシュする時期
・業務に専念する傍で、経営戦略や組織作りにも取り組む
STEP2・業務を進める中で生まれる課題を改善する
・チームや組織単位で課題解決に取り組む仕組みづくりの時期
STEP3・事業の成長が停滞期に入る時期
・新たな分野への進出のほか、事業の縮小、再構築を検討する
STEP4・ようやく安定して利益がで始める時期
・反面で事業の成長が頭打ちになる時期でもある
・市場の状況を分析し、新規事業への参入を検討する

経営の経験がない場合、事業計画を立てるのは容易なことではありません。事業計画の構築段階から親身にサポートする体制の整ったフランチャイズ本部を選定してください。

オーナー企業に依存しない

フランチャイズ契約がすなわち、利益を確保できることの確約というわけではありません。

フランチャイズ本部は、事業を成功させるためのビジネスパートナーであり、不足するスキルや情報のサポートをしてくれます。

しかし本部にできるのは、サポートにすぎません。実際の事業を行い、成功に導くのは自分自身です。事業計画を実現する方法の一つとして、フランチャイズという手法を活用するという認識を持つことが、早い段階での黒字化には欠かせません。

フランチャイズ契約において、受け身の姿勢では成功をなし得ません。フランチャイズによって何を得たいのかを明確にして、積極的な姿勢で事業に取り組んでください。

サポート制度の内容を確認しておく

フランチャイズの本部企業によって、加盟店に対するサポート体制や内容、実施状況は異なります。

契約するフランチャイズ本部を選定する際は、ロイヤリティの金額とともに、サポート制度の充実度や、自身のニーズに合致しているか否かをご確認ください。

なおサポート制度の充実度とは、開業準備だけでなく、開業後の経営サポートも受けられることも含みます。

この時、本部の担当者に直接会って話すことや、すでにフランチャイズで起業している先輩にも会って話を聞いてみると、資料だけでは読み解けなかった実情を把握できます。

まとめ

まとめ

フランチャイズはうまく活用できれば、未経験から参入した事業でも十分黒字化できるビジネス手法です。

しかしフランチャイズ本部からのサポートに依存するだけでは、フランチャイズというビッグチャンスを活用できません。あくまでも事業の主体は自社であり、フランチャイズ本部はサポーターです。

自社に不足するスキルや情報、知識を、フランチャイズ本部のサポートを受けて補い、強化するというスタンスで臨んでください。

フランチャイズとは、未経験であっても新規事業に挑戦するチャンスです。フランチャイズを活用して、利益を確保できる起業家を目指してください。

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