2025年の4月から65歳に延長される定年退職。
しかし、5年延長されたとは言え、65歳はまだまだ働き盛り。
時間を持て余し、「定年した後どうしよう…」と考えている人も少なくありません。
そういった方におすすめしたいのが、フランチャイズに加盟してビジネスを始めることです。
この記事では、定年後や老後からのフランチャイズビジネスについて紹介していきます。
- 定年後にフランチャイズビジネスを始めるメリット・デメリット
- 定年後のフランチャイズビジネスにおすすめの業者
- 定年後にフランチャイズビジネスを始める際の注意ポイント
などについても紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも定年後や老後からフランチャイズでビジネスを始めることは可能なの?
定年後や老後にフランチャイズビジネスに挑戦したいと考えている方の中には、「そんな年齢から挑戦できるの?」と不安を感じている方も少なくないかと思います。
しかし、フランチャイズには定年という考え方がないため、定年した後からでも挑戦可能です。
一部のフランチャイズでは若手中心の加盟者を募集していることもあるので実際には加盟先に確認する必要がありますが、基本的には定年後や老後からでもビジネスを始められると考えて問題ありません。
定年後や老後にフランチャイズでのビジネスを始めるメリット
定年した人が定年後や老後にフランチャイズでのビジネスを始める主なメリットとしては、以下の3点があげられます。
- 年金に頼らなくて済む
- 退職金で開業できる
- ハリのある老後を手に入れられる
それぞれのメリットについて解説していきます。
年金に頼らなくて済む
定年後や老後の主な収入源は国民年金や厚生年金などの「年金」です。
しかし、年収の高い人や夫婦ともに会社員として働いていた世帯など、年金だけで生活できるのは極一部です。
フランチャイズに加盟してビジネスを始める場合、年金以外の収入源を確保できるため、年金に頼らなくて済むようになります。
「人生100年時代」「老後の蓄えに2,000万円必要」など、老後に不安を感じることも少なくありませんが、自分でビジネスを始めることでその不安を払拭できるようになるでしょう。
退職金で開業できる
フランチャイズに加盟してビジネスを始める場合、数百万円単位のまとまったお金が必要になります。
これまでの蓄えでまかなえる人もいますが、金融機関からの支援を受けるケースがほとんどです。
一方、定年後や老後に始める場合であれば、退職金を元手にして開業することが可能です。
大卒の人の退職金の平均は1,983万円とされていますが、これだけあれば退職金だけで十分まかなえます。
借金なしで開業できる点は、ビジネスを始める上で非常に大きなメリットになります。
ハリのある老後を手に入れられる
定年後の過ごし方に不安を感じている人は少なくありません。
実際に、「定年後 やることがない」という検索キーワードは月に1,000回近く検索されています。
これまで仕事で忙しかった人が急に暇になると認知症のリスクが高まるという説もあるため、「やることがない」という状況は避けたいものです。
フランチャイズに加盟することで既存のビジネスモデルを利用できるので、一から起業するリスクや負担を軽減しながら、定年後も働き続けることができます。
経営等で時間が足りないと感じるようになり、ハリのある充実した老後を過ごせるようになるでしょう。
定年後や老後にフランチャイズでのビジネスを始めるデメリット
メリットが多い定年後・老後からのフランチャイズビジネスですが、デメリットもあるため注意しなくてはいけません。
定年後や老後にフランチャイズでのビジネスを始める際の主なデメリットとしては、次の3点があげられます。
- いつまで続けられるか不透明
- 失敗するリスクがある
- 業種が限られる
それぞれのデメリットについて詳しく解説していきます。
いつまで続けられるか不透明
定年後や老後に始めるフランチャイズでのビジネスにおける最大の懸念点としてあげられるのが、「年齢」です。
仮に定年後すぐにビジネスをスタートさせたとしても65歳からということになります。
日本人の平均寿命は、男性が81歳、女性が87歳なので、十分時間があるように感じられるかもしれません。
しかし、その年齢まで健康でいられるかどうかは話が別です。
健康でいられなくなってしまうとビジネスも辞めざるをえなくなってしまうので、自分が経営を続けられなくなったときはどう対処するかについても考えておく必要があります。
失敗するリスクがある
すでに成功している企業のノウハウを活用し、サポートしてもらいながら起業できるフランチャイズビジネスは、成功する可能性の高いビジネスモデルです。
しかし、いくら成功する可能性の高いビジネスモデルと言っても、必ず成功できる保証はありません。
フランチャイズで開業した場合の2年後の廃業率は14.4%とされており、1割以上の人が失敗していることになります。
実際にフランチャイズビジネスに挑戦する場合は、リスクも理解した上で挑戦するようにしなくてはいけません。
業種が限られる
定年後にビジネスを始める場合、どれだけ早くても65歳で始めることになります。
65歳は世間一般的な認識として高齢者にあたりますが、高齢者になるとどうしても体力に陰りが見えるようになってしまいます。
今は元気でも年を重ねるごとに体力は落ちていってしまうので、体力が求められる業種や職種での開業は避けるべきでしょう。
高齢の場合、どうしても選択できる業種が限られてしまうことが多くなります。
定年後や老後からの開業におすすめの業種
フランチャイズの業種の中には、定年後や老後から始めるのに向いていない体力勝負の業種もあると紹介してきました。
そこで把握しておきたいのが、定年後や老後からの開業におすすめの業種についてです。
定年後や老後からの開業におすすめの業種としては、以下の業種があげられます。
- 小規模な飲食店
- リペア
- コインランドリー
飲食店は体力勝負と言われる傾向にありますが、客席の少ない小規模な飲食店であれば65歳以上の高齢者でも十分運営できます。
体力よりも技術力がものを言うリペア(修理業)もおすすめです。
革製品のリペアは高齢者でも十分対応可能で、最近はスマートフォンに特化したリペアショップが注目を集めています。
「なるべく動きたくないし、技術力でも勝負したくない」ということであればコインランドリーの経営がおすすめです。
コインランドリーでのビジネスは不労所得化しやすいので、高齢者向きですし、人気が高くなっています。
定年後や老後にフランチャイズでのビジネスを始めるときの注意点
実際にフランチャイズでのビジネスを始める場合、いくつか注意しておかなくてはいけないポイントもあります。
定年後や老後にフランチャイズでのビジネスを始めるときの主な注意点としては、3点があげられます。
- 貯金や退職金をすべて使いきらない
- さまざまな方法で情報をリサーチする
- 周囲の意見を参考にする
それぞれの注意点について解説していきます。
貯金や退職金をすべて使い切らない
定年後や老後にフランチャイズでのビジネスを始めるメリットの一つとして「退職金で開業できる」と解説しましたが、貯金や退職金をすべて使い切るのは得策ではありません。
一部を活用するのは問題ありませんが、すべて使い切ってしまうと万が一のときに対処することができません。
住宅のリフォームにお金が必要になったり、体調を崩して入院しなければならなくなってしまうかもしれません。
「ビジネスを成功させれば問題ない」と考えている方も多いかと思いますが、失敗してしまうリスクもゼロではありませんので、すべて使い切るのは避けるようにしましょう。
さまざまな方法で情報をリサーチする
フランチャイズでのビジネスを始める場合、失敗してしまうリスクを避けるためにもとにかく情報をリサーチする必要があります。
しかし、定年世代にあたる65歳以上の高齢者はインターネットを活用した情報収集を苦手とし、避ける傾向があります。
「スマートフォンやPCなどの電子機器類が苦手」という方も多いのではないでしょうか?
ただ、実際にこの記事を読んでいるあなたは例外でしょう。
インターネットを活用すればさまざまな情報を収集できる上、そのフランチャイズの口コミなどリアルな情報も集められるので、積極的に活用しましょう。
周囲の意見を参考にする
人は、年を重ねれば重ねるほど頑固になるとされています。
これは、長年の経験によって考え方が凝り固まり、自我を強くなるので周囲の意見に耳を貸しづらくなってしまうのです。
ただ、フランチャイズでのビジネスに成功したいのであれば、なるべく周囲の意見を参考にしなくてはいけません。
意見を聞く人との関係性にもよりますが、あなたのことを思ってアドバイスしてくれる人がほとんどなはずなので、そういった人の意見を無下にしてしまうのはもったいないです。
自分の考え方と異なる意見だとしても、一旦「なぜそういった意見が生まれるのか」を考えてみて、冷静に判断するようにしてください。
まとめ
定年後や老後に始めるフランチャイズでのビジネスについて紹介してきました。
これまで仕事を頑張ってきた人や仕事に真剣に向き合ってきた人ほど、定年後や老後の時間を持て余してしまう傾向にあります。
もし定年後や老後の時間を使って特にやりたいことがあるわけでないのであれば、フランチャイズに加盟して自分でビジネスを始めてみるのも一つの手です。
フランチャイズであなたの長年の知識や経験を発揮してみてはいかがでしょうか?