コロナ禍により飲食業界は大打撃を受けていますが、デリバリーやテイクアウトなどの業態にとっては逆に追い風です。
コロナの収束を待つのではなく、コロナと共生していこうという機運も生まれ始めているなか、先を見越して店舗経営で動き始めている人もいるでしょう。
この記事では、飲食のフランチャイズをおすすめする理由、開業しやすい主な業種・業態別の特徴やケース別のおすすめフランチャイズ例を紹介します。
選べる飲食のフランチャイズ
豊富な業種・業態の中から自分に合ったものを選ぶことができる点が、飲食のフランチャイズをおすすめする理由です。
また、当然ロイヤリティは発生しますが、その分開業前後のサポートを受けられるといったメリットがあります。
飲食未経験者も飲食店経営者も、本業としても副業としても、それぞれに合ったフランチャイズを見つけることができるでしょう。
開業しやすい主な業種・業態別の特徴
ここでは、開業しやすい主なフランチャイズを業種・業態別に解説します。
おすすめ業種3選
からあげ
調理工程が比較的簡易なため、本部の方針次第では1人での運営が可能な場合もあるでしょう。
「日本からあげグランプリ最高金賞」を受賞したり、テレビ・ラジオなどで特集されたりしている有名な人気フランチャイズブランドもあり、そのブランド力を生かすことができます。
また、デリバリー・テイクアウトなどの業態を選ぶことができ、小規模店舗などの狭いスペースでも開業可能なため、維持費などを抑えられ高収益を見込めます。
カレー
市場規模が大きく時間帯を問わない需要。
とはいえ、
- 甘さや辛さにより種類の多いルー選択肢
- 組み合わせの豊富なスパイス
- トッピングのカツ・シーフード・野菜など比較的食材を幅広く準備する
- レシピを練る
など、実は考慮すべきことが多くがあります。
しかし、フランチャイズの場合は本部の心強いサポートが期待でき、そのうえ、調理手順が簡略化されているフランチャイズも多数。「カレーグランプリ」優勝経験のブランド力を持つフランチャイズ本部もあります。
また、小型・中型店舗、キッチンカーなど業態の幅が広いのも特徴です。
弁当
高齢者世帯や働く女性の増加で、家庭・オフィスを問わず益々需要が増加。
店舗・キッチンカー・デリバリーなど業態を選ぶことができます。
また、調理済みの物を盛り付けるだけというフランチャイズも多いので、飲食業界未経験者でも始めやすくなっています。
おすすめ業態3選
テイクアウト
客席スペースが不要で、低資金で小規模店舗として開業が可能です。また、ランニングコストも比較的安く、コスパが良い傾向にあります。
デリバリー
ネット注文や宅配マッチングサービスの普及でハードルが下がっています。そのため、実店舗がなくデリバリーに特化したゴーストレストランも急増中です。
キッチンカー
小資本で副業からスタートすることもできます。他の業態と比べてロイヤリティが少ないことも特徴です。
カフェ・焼き鳥・クレープなど業種のバリエーションが豊富で、自分に合ったものを選ぶことができます。
ケースごとの業態×業種別おすすめフランチャイズ
フランチャイズによって、加盟金・ロイヤリティ・ランニングコストなどのシステムが違うので、よく比較することがポイントです。
また、どんなに条件が良くても自分に合わない場合があるので、自分との相性や自身の状況にマッチしているかをしっかり検討することも必要になります。
ここでは、ケース別のおすすめフランチャイズ例を紹介しましょう。
飲食未経験の人におすすめ
テイクアウト/からあげ
【おすすめの理由】 ・調理工程が比較的シンプル ・ブランド力 ・小規模店舗でも高い収益・調理工程が比較的シンプル・ブランド力・小規模店舗でも高い収益
昔から総菜として人気であることに加え、近年のテイクアウトやデリバリー需要の増加によって、市場規模は拡大を続けています。
たとえ飲食未経験であっても結果を残すことができる業種です。
ただし、競合店が増えているので、立地やフランチャイズ選びなどの検討はしっかり行った方がいいでしょう。
デリバリー/丼もの
【おすすめの理由】 ・種類が豊富 ・調理工程が簡易 ・低資金で開業・種類が豊富・調理工程が簡易・低資金で開業
なんといっても丼に乗せる食材の豊富さが特徴です。しかも、海鮮丼は火を使わないので排煙工事が不要。
カルビ丼、ローストビーフ丼、ビビンバ丼など種類は豊富ですが、逆にどれを選ぶかが重要になります。
いずれも開業はしやすいですが、継続するためにはしっかりと比較して選ぶようにしましょう。
キッチンカー/カレー
【おすすめの理由】 ・副業から開始可能 ・車のリースも可能 ・万が一撤退する際もリスクが最小限
キッチンカーは融通が利く業態なので、平日に本業で働いて土日に副業としてスタートすることも可能です。
小資本での開業なので、方向転換する場合にもリスクを最小限に抑えることができます。
また、フランチャイズによっては、自社競合を避けるため加盟店を限定している地域もあるので確認が必要です。
自己資金が少ない人におすすめ
ゴーストレストラン(デリバリー)/カレー・うなぎ
【おすすめの理由】 ・開業資金の抑制 ・人件費の抑制 ・立地に左右されない経営
店舗スペースが不要なため開業資金を抑えることができます。
調理に特化しているので、業種によっては複数のブランドを扱うことができ、従業員も最小限にして人件費を抑えることが可能です。
オンライン上で集客するため立地に影響されません。なお、ネット障害などが発生する可能性もあるので、万が一に備えて複数のサイトに登録するなどのリスク分散も考慮しておきましょう。
デリバリー/弁当
【おすすめの理由】 ・シニア向け配食サービスで収益の安定化 ・開業資金が少なくてもOK ・セントラルキッチン
福祉施設や病院への配食もあるため、継続性が見込め収益の安定化を図ることができます。調理はセントラルキッチンで行われるため、調理経験は不要です。
ただ、シニア向け配食の場合、お客様の生活に密接に関わるので、通常のデリバリーのフランチャイズよりも責任感が求められます。
食堂/定食
【おすすめの理由】 ・居抜き物件を活用→開業費用の削減、開店までの期間短縮 ・確立されたビジネスモデル ・小規模・少人数で高回転率可能
物件内にある設備や備品を流用することで設備費のコストカットができます。また、営業に必要な設備の導入時間も削減できるので、効率的に開業まで持っていくことができるでしょう。
なお、水回りや電気系統など想定外のトラブルで余計なコストが発生することもあるので、物件を細かいところまで十分確認する必要があります。
既に飲食店を経営している人におすすめ
居酒屋経営中→併設フランチャイズ(調理器具を流用するため)
【おすすめの理由】 ・空いている客席スペースを有効活用 ・稼働率アップ ・ターゲットが異なるフランチャイズ加盟で新規客層獲得
空いている客席スペースを新事業に分割して開業することで、稼働率のアップが見込めます。
既存店舗と併設店舗で相互にお客様を呼び込める可能性もありますが、既存店舗と相性の良い業種やフランチャイズを見極める目が必要です。
レストラン経営中→デリバリーをプラス(アイドルタイム活性化のため)
【おすすめの理由】 ・豊富なブランドの導入 ・調理工程が簡易 ・原価率25%以下のフランチャイズもあり→コスト削減で高収益
既存店舗のアイドルタイムを有効に活用することができます。
ただし、複数の飲食ブランドを展開できる反面、ブランドが多いと品数が増えて提供までの時間がかかってしまうので、バランス感覚が大切です。
バー経営中→2店舗目にフードのフランチャイズを導入(ノウハウを勉強するため)
【おすすめの理由】 ・スムーズな多店舗経営 ・1店舗目にも還元 ・お客様による使い分け
あえて2店舗目をフランチャイズで開業することによって、自身に足りないものを効率的に学び取り、スムーズな多店舗経営に繋げることができるでしょう。
さらに、学んだノウハウを1店舗目に生かすことも可能です。
また、2店舗目を既存店舗近くに出店しても、それぞれの個性を打ち出すことでお客様に使い分けていただくこともできます。
とはいえ、自身が重視するポイントを見極めて比較し、自分に合った業種・フランチャイズを選ぶことが肝要です。
まとめ
豊富な業種・業態の中から自分に合ったものを選ぶことができる飲食のフランチャイズ。開業しやすい主な業種・業態別の特徴やケース別のおすすめフランチャイズ例を紹介しました。
本業でも副業でも重視するポイントを絞り、それぞれのフランチャイズをよく比較したうえで選ぶことが重要です。
自身がしっかりと納得したフランチャイズで、新たな一歩を踏み出しましょう!