「フランチャイズのクレープ店に興味があるけど、加盟する価値は本当にある?」
「フランチャイズのクレープ店って、実際のところ儲かるの?」
このような疑問を抱えている方に向けて、フランチャイズクレープ店の平均月間収益や、開業に必要な資格、加盟するメリットなどについて詳しく解説します。
優良な本部を選ぶポイントや、おすすめのクレープフランチャイズについても紹介するので、ぜひ最後までご一読ください。
加盟前にチェック!フランチャイズクレープ店の3つの業態
クレープのフランチャイズは、以下のように複数の業態があるのが特徴的です。
- キッチンカー型
- テイクアウト専門型
- イートイン型
それぞれで開業にかかる費用や収益率なども大きく異なるため、まずは各業態の特徴について把握しておきましょう。
キッチンカー型
実店舗ではなく、専用の車両で移動販売をする業態です。
店舗の準備費用が不要なため、大幅な経費削減が可能なのがキッチンカー販売の大きな魅力。場合によっては、100万円以内の低コストで開業できるケースも少なくありません。
クレープは、ぱっと目についたときに急に食べたくなる食品のため、あらゆる場所に出店できるキッチンカー販売は、クレープとの相性が抜群です。
なお、主に屋外での営業となるため、天候や気温といった要因が売上に直結し、収益が安定しにくいという欠点もあります。
テイクアウト専門型
店内飲食スペースを設けず、持ち帰り販売に特化した業態です。
実店舗が必要なため一定の初期投資は必要となりますが、客席を設置する必要がない分、比較的低コストで開業できるのが魅力です。
クレープは、持ち歩きながら食べるデザートというイメージが強くあるため、店内でくつろげるスペースがないからといって不満に思われることはほぼありません。
客席なしでも、十分に集客が見込める業態です。
イートイン型
イートイン型は、店内での飲食を前提とした業態です。
一般的な手持ちのクレープだけではなく、皿にのせて盛り付けをこだわることができたり、手持ちだとたべずらい食材を使用できたりするのが、イートイン型の大きな魅力。
本格的なコーヒーなど、クレープと相性の良いサイドメニューや飲み物を組み合わせることも可能で、お客様により豊かな食事体験を提供できます。
多様な商品を提供できるため、クレープ単品の販売が中心となるほかの業態と比べて、高額な客単価が見込めます。
広いスペースが必要な分、開業にかかる費用はかなり高額になってしまいますが、高年収を狙うのであれば一考する価値のある業態です。
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フランチャイズクレープ店の平均月間収益は約31万円
フーズルートに掲載されているフランチャイズクレープ店の月間平均利益は、約31万円とされています。
クレープの単価が高くないため、高額な収益を得るのは難しいというのが現実です。
とはいえ、フランチャイズクレープ店の魅力は、参入障壁の低さと安定性にあります。クレープ店より安い資金で始められる飲食業というのは、そう多くはありません。
また、本格的なクレープを作成するためには専用の機材が必要となります。
ヘッドパーツの大きさや加熱できる温度など、機材の種類も豊富で、素人が自宅で作成するのはかなり難しいです。
クレープは専門店でしか味わえないからこそ、値崩れしにくいという特徴があります。
低リスクで参入でき、安定した収益が見込める点で、フランチャイズクレープ店は再現性の高いビジネスモデルといえるでしょう。
【業態別】フランチャイズクレープ店の収益シミュレーション
ここからは、フランチャイズクレープ店の収益性をより具体的に把握できるよう、営業スタイルごとの月間収益シミュレーションを紹介します。
キッチンカー型の月間収益シミュレーション
売上 | 54万円 |
---|---|
商品原価 | 11万円 |
水道光熱費 | 1.5万円 |
車両維持費 | 3万円 |
出店料 | 5万円 |
ロイヤリティ | 0円 |
車両交通費・通信費 | 2万円 |
月間利益 | 31.5万円 |
売上額は、以下の条件にて算出しています。
- クレープ単価…1個600円
- 月の営業日数…25日
- 1日の平均販売個数…36個
600円×25日×36個=540,000円
キッチンカー型のフランチャイズクレープ店の場合、31.5万円ほどの利益は確保できる傾向です。
売上に関しては、ほかの業態と比較すると少なくなりますが、高額な店舗費用が発生しない分、売上に対する利益率が抜群に高いのが魅力です。
出費が少ないため、なるべく最小限のリスクで開業したいのであれば、キッチンカー型を検討することをおすすめします。
テイクアウト専門型の月間収益シミュレーション
売上 | 69万円 |
---|---|
商品原価 | 14万円 |
水道光熱費 | 2万円 |
家賃 | 15万円 |
ロイヤリティ | 5万円 |
通信費 | 1万円 |
月間利益 | 33万円 |
売上額は、以下の条件にて算出しています。
- クレープ単価…1個600円
- 月の営業日数…25日
- 1日の平均販売個数…46個
600円×25日×46個=690,000円
テイクアウト専門型のフランチャイズクレープ店の場合は、おおむね33万円ほどの利益を得られる傾向です。
キッチンカー型よりも多くの売上を見込めますが、高額な家賃がかかるため、得られる利益は大差ありません。
より高い利益を確保するためには、安価かつ集客が見込める物件を見つけることが肝心です。
イートイン型の月間収益シミュレーション
売上 | 120万円 |
---|---|
商品原価 | 24万円 |
水道光熱費 | 3万円 |
家賃 | 20万円 |
ロイヤリティ | 5万円 |
通信費 | 1万円 |
人件費 | 20万円 |
月間利益 | 28万円 |
売上額は、以下の条件にて算出しています。
- 商品単価…1,000円
- 月の営業日数…25日
- 1日の平均売上…48,000円
48,000円×25日=1,200,000円
イートイン型のフランチャイズクレープ店だと、月間でおおむね47万円の利益が確保できる見込みになります。
多くの売上が見込める分、家賃や人件費といった出費も多く、ほかの営業スタイルと比較するとリスクは高くなります。
フランチャイズクレープ店の開業に必要な費用・ロイヤリティ
フランチャイズクレープ店を開業するのに必要な費用は、営業スタイルによって大きく異なります。
「キッチンカー型」 「テイクアウト専門型」 「イートイン型」それぞれの費用相場を紹介するので、参考にしてください。
キッチンカー型は100万~400万円ほど
フランチャイズでキッチンカー型のクレープ店を開業する場合は、おおむね100万~400万円の費用が必要となります。
主な内訳は以下のとおりです。
- 加盟金…30万円~70万円
- 保証金…0~50万円
- 車両台…0~300万円
- 設備費…50万~100万円
- 内外装工事費…0~150万円
キッチンカー型の場合は、保証金を不要とする本部が多い傾向にあり、レンタカーを支給するところも少なくありません。
そのため、本部によっては予算100万円以内で開業できるケースもあります。予算に余裕がないのであれば、まず検討すべき営業スタイルといえます。
ロイヤリティの相場
キッチンカー型クレープフランチャイズは、ロイヤリティを不要とする本部が多い傾向にあります。
必要だった場合でも、月に3万~5万円ほど、もしくは売上の3~6%ほどで設定されているケースが多く、ほかの業態と比較しても抑えめな傾向です。
テイクアウト専門型は300万~400万円ほど
フランチャイズでテイクアウトを専門とするクレープ店を開業する場合は、おおむね300万~400万円の費用が必要となります。
主な内訳は以下のとおりです。
- 加盟金…30万円~200万円
- 保証金…30万~50万円
- 物件取得費…100万~200万円
- 設備費…70万~150万円
- 内外装工事費…100万~300万円
クレープ店は、必要な設備がそう多くないため、ほかの飲食店と比較すると開業にかかる費用も抑えめです。
ロイヤリティの相場
テイクアウト専門のフランチャイズクレープ店におけるロイヤリティは、月々5万円ほど、もしくは売上の5%程度で設定されているケースが多いです。
また数は多くないですが、ロイヤリティを一切不要とする本部も見られます。
イートイン型は500万~800万円ほど
フランチャイズで、イートイン型のクレープ店を開業する際にかかる費用の相場は、500万~800万円ほどです。
主な内訳は以下です。
- 加盟金…50万円~200万円
- 保証金…30万~50万円
- 物件取得費…200万~300万円
- 設備費…150万~200万円
- 内外装工事費…200万~300万円
イートイン型は、クレープ以外の商品も提供する場合がほとんどです。そのため必要な設備が多く、工事費なども高額になりがちです。
ロイヤリティの相場
イートイン型のクレープフランチャイズのロイヤリティ相場は、月々5万円ほど、もしくは売上の5%ほどで、テイクアウト専門店と同程度の金額で設定されているケースが多いです。
ただし、賃貸料が高額になるため、月々の固定費負担はテイクアウト専門店より重くなります。
フランチャイズでクレープ店を開業するメリット
フランチャイズに加盟してクレープ店を開業するメリットは、主に以下6つがあります。
- 一定の支持を集めているメニューを提供できる
- クレープの販売経験がなくても開業できる
- 安価な仕入れ先を確保できる
- 集客性の高いエリアへ出店できる
- キッチンカーのレンタルができる
- ブランドの力を借りて集客できる
メリットを把握したうえで、加盟する価値があるか否かを判断しましょう。
クレープの販売経験がなくても開業できる
クレープ店を開業するためには、クレープの調理方法、出店場所や仕入れ先の確保、資格の取得など、さまざまな準備が必要となります。
フランチャイズに加盟すれば、開業するうえで生じるハードルを大きく下げられます。
多くのクレープフランチャイズでは、未経験者向けに設計された研修プログラムが用意されているからです。
クレープの調理技術や効果的な運営方法、資格のとり方にいたるまで、未経験者向けに設計された研修を受けられるため、経験不足を理由に躊躇していた方も、自信を持ってクレープ店経営に挑戦できるようになります。
食品ロスを最小限にできる
クレープ店は、さまざまなトッピングメニューを提供するという性質上、食品ロスが生じやすい業種でもあります。
特に開業したての頃は、売れ筋商品の見分けがつかないため食材を過剰に発注してしまいやすく、余計な費用がかかりがちです。
フランチャイズ店の場合は、マーケット調査や過去の実績データなどの情報が蓄積されているため、売れ筋商品も予想しやすいです。
そのため、個人が家業した場合と比較して食品ロスも発生しにくく、無駄な出費を最小限に抑えながら経営できます。
安価な仕入れ先を確保できる
クレープ店は商品単価が比較的低いため、いかに食材の仕入れ単価を抑えるかが成功を左右する重要な要素となります。
しかし、個人がクレープ店を開業した場合、経営に慣れていない分、仕入れ先との価格交渉が上手く行かないケースも少なくありません。
また、基本的に小ロットで注文するため、仕入れにかかるコストがどうしても高くなってしまいがちです。
フランチャイズクレープ店の場合は、本部が加盟店の仕入れを一括で大量に行うため、個人店では交渉できないような有利な価格で原料を調達できます。
仕入れルートも基本的に本部が確保しているため、難しい交渉などもする必要はありません。
フランチャイズに加盟すれば、安価な仕入れ先をかんたんに確保できるのです。
キッチンカーのレンタルができる
キッチンカースタイルのクレープ店を展開するフランチャイズの中には、車両のレンタルサービスを提供しているところもあります。
調理設備や店舗デザインが既に整えられたキッチンカーをレンタルできるため、自力で車両を調達・改造するよりも大幅にコストを抑えてクレープ店を開業できるのです。
キッチンカーをイチから揃えようとすると、数百万円以上の費用が必要となるのが一般的ですが、レンタルサービスを利用すれば、数十万円ほどの出費で用意できる場合もあります。
また、キッチンカーのクレープは競合が多く、出店地域の入念な調査が重要になりますが、フランチャイズはそういった点に配慮して、出店場所のアドバイスをしてくれるところも少なくありません。
フランチャイズでクレープ店を開業するデメリット
フランチャイズでクレープ店を開業する際に生じるデメリットは、主に以下4つがあげられます。
- 自由度が低い
- 加盟金・ロイヤリティなどの費用が発生する
- 風評被害を受ける恐れがある
加盟してから後悔しないために、デメリットもしっかり把握しておきましょう。
自由度が低い
クレープフランチャイズは、提供するメニューや営業時間などもルール化されている場合がほとんどです。
ルール化されているからこそ、独立開業に比べてより安定した収益を得やすく、事業失敗のリスクも軽減されます。
しかし、「どのお店にもないオリジナルクレープを提供したい」「ルールに縛られずに自由に働きたい」と思っている方には、不向きな起業方法と言わざるを得ません。
「自由」と「安定」どちらを優先すべきなのか、自身の価値観に応じて慎重に考えたうえで加盟を検討しましょう。
加盟金・ロイヤリティなどの費用が発生する
フランチャイズに加盟してクレープ店の開業する場合、加盟金・保証金・ロイヤリティなどの費用が必要となります。
クレープ店は単価が安いため一人あたりの利益額が薄く、ロイヤリティなどの費用が経営を圧迫する要素にもなりえます。
とはいえ、実際に成功している店舗のブランドやノウハウを借りられるメリットを考慮すると、事業の成功確率を高めるために必要な投資とも考えられます。
開業時の失敗リスクの軽減、仕入れ先の確保、継続的な経営サポートなどが得られる価値を金銭的に換算すると、加盟金やロイヤリティの金額以上の価値がある場合が多いです。
出費が増えるのは悩みどころではありますが、費用対効果を考えると、そこまで大きなデメリットではないといえるでしょう。
風評被害を受ける恐れがある
フランチャイズは、本部のブランドを借りられるという性質上、風評被害が発生するというリスクがあります。
たとえば、別の加盟店で食中毒事件が発生した場合、それが原因でブランドイメージが低下してしまい、自店の経営にまで影響を及ぼす恐れがあるのです。
万が一、風評被害が発生して解約したいと思っても、フランチャイズは一定の最低契約期間が設けられているため、途中解約すると解約金などのペナルティが発生する場合があります。
契約期間の詳細や、解約時のペナルティはフランチャイズによって異なります。万が一に備えて、加盟前にチェックしておきましょう。
失敗を回避!優良なクレープフランチャイズ本部を選ぶ3つのポイント
ここでは、クレープフランチャイズ本部を選ぶ際にチェックすべき3つのポイントを紹介します。
- 経営したい業態に応じて選ぶ
- 本部の実績をチェックする
- サポート体制をチェックする
フランチャイズクレープ店の成功を左右するカギは、本部選びにあると言っても過言ではありません。
これらのポイントをチェックし、相性バッチリの本部を見つけてみてください。
経営したい業態に応じて選ぶ
クレープフランチャイズ業界は、キッチンカー型、テイクアウト専門店、イートイン型など、多様な業態を提供しています。
しかし、すべての業態を扱うクレープフランチャイズはほとんどありません。
そのため、自分が望む業態のフランチャイズであるか否かをまずチェックすることが大切です。
また、業態に応じてどのようなサポートを提供してくれるかも確認しましょう。
例えば、キッチンカー型の場合は…
- 出店場所の紹介や交渉サポート
- イベント情報の提供
- 移動販売に関する法規制の情報提供
といったサポートがある本部だと望ましいです。
メニュー数が多い本部を選ぶ
クレープ店は比較的低い初期投資で開業できるため、参入障壁も低く競合も多い経営ジャンルです。
競合が多い環境で安定した集客を実現するには、他店との明確な差別化が重要となります。
差別化をするうえで有効なのが、多彩なメニュー展開です。
いろいろな組み合わせができたり、ちょっと変わった味のクレープを楽しめたりするクレープ店は飽きにくく、リピーターも増えやすい傾向にあります。
また、季節限定商品や話題のトレンド食材を取り入れた新作クレープなど、定期的に新しいメニューを提供できる店舗だと理想的です。
リピーターの多いクレープ店を目指すためにも、なるべくメニュー数の多いフランチャイズ本部を選ぶことをおすすめします。
本部の実績をチェックする
フランチャイズ本部の実績は、そのビジネスモデルが実際に機能することを示す明確な証拠となります。
加盟店の成功を左右する重要な要素となるため、フランチャイズ本部の実績は、加盟前に必ずチェックするようにしましょう。
本部の実績でチェックすべきポイントは以下です。
- 事業の継続年数はどれくらいか
- 利益率は安定しているか
- 加盟店数は増えているか
これらの情報を書面やヒアリングで慎重に確認し、フランチャイズ本部の実績と安定性を十分に評価したうえで選定しましょう。
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まとめ
安価な仕入れ先を確保できたり、ブランドの力を借りて集客できたりなど、さまざまなメリットが得られるため、クレープ店の開業を検討しているのであれば、フランチャイズへ加盟する価値は高いです。
クレープ店のフランチャイズにはさまざまな出店スタイルがあります。特にキッチンカー型のは、初期費用が比較的安く低リスクで開業できるためおすすめです。
フーズルートでは、安定した収益率を誇るキッチンカー型のクレープフランチャイズも多数掲載しているため、ぜひ目を通してみてください。