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スイーツをキッチンカー(移動販売車)で!人気メニューや注意点を紹介

クレープやたい焼き、ワッフル、ソフトクリームなど片手で簡単に食べられるスイーツは、外での食事や食べ歩きを想定したキッチンカーとの相性がいいといえます。

また、スイーツは、老若男女を問わず好まれ、トッピングが豊富。スペースが限られた移動販売車の中でもメニューにバリエーションを持たせやすく、キッチンカーでの販売に向いています。

当記事では、スイーツを扱うキッチンカーを開業するために必要な準備、おすすめのメニュー、売上を伸ばすための注意点を解説します。 

スイーツのキッチンカーの特徴

スイーツはトッピング次第でメニューのバリエーションを増やせるため、キッチンカーとの相性がとても良いです。

例えば、クレープの場合、チョコレート等ソースの種類や、季節のフルーツといった具材などでメニューに変化を加えられます。メニューを多数用意することで、幅広い層にアプローチし需要を獲得できるでしょう。

また、定番スイーツから和風スイーツ、変わり種など、スイーツの種類自体もたくさんある点も特徴です。

クレープ以外にも、ワッフルやドーナツ、チュロス、かき氷、アイスクリーム、焼き芋、たい焼き、お団子など、キッチンカーで扱えるスイーツは多種多様であるため、出店場所や時間帯に応じて扱う商品を変更しても良いでしょう。

とくに片手で食べられるスイーツの場合、散歩しながら気軽に食べ歩きができる点も、キッチンカーとの相性が良いポイントです。 

スイーツのキッチンカーの開業準備・流れ

ここでは、スイーツのキッチンカーを始めるにあたって必要な準備について、流れに沿って解説します。 

メニュー決め

スイーツのキッチンカーを始める際、扱うメニューによって必要な機材や設備が変わってくるため、最初にどのスイーツで勝負するのか決める必要があります。

例えば、流行を意識してアジアン系のスイーツにするのか、それとも定番メニューであるクレープやワッフルなどで勝負するのかといったことを検討してください。

仮にクレープを扱うのであれば生地を作るための鉄板が必要となりますが、かき氷を扱う店であれば鉄板は必要ありません。

また、ワッフルやたい焼きなどを扱う場合は専用のワッフルメーカー・たい焼きメーカーが必要になります。

必要な許可と資格

キッチンカーでスイーツを販売するには、飲食店営業許可の申請を行い、食品衛生責任者の資格を取得しなければなりません。

飲食店営業許可は、キッチンカーで食品の調理・提供をするために必要な許可です。調理場を別途設けずにキッチンカーで調理を行おうと考えている場合は、各都道府県の保健所に申請しましょう。

なお、飲食店営業許可を得るには、食品衛生責任者と呼ばれる資格が必要です。食品衛生責任者は飲食店に1人配置することが義務付けられている資格です。資格は各都道府県で発行されています。

移動販売車の手配

キッチンカー(移動販売車・フードトラック)の手配方法は、大きく分けて購入とレンタルがあります。購入は新車と中古車があり、購入後は車を改装し設備を整える必要があります。

一方のレンタルは最初から設備等が整った状態となっているため、開業までの手間が軽減されます。

ただし、設備等は既存のものを使うこととなるため、自分の好みに応じた改装などはできません。

キッチンカーのサイズに関しては、さまざまなものがありますが、スイーツ店で1〜2人程度での作業を想定しているのであれば軽トラックで十分でしょう。

軽トラックであれば、公園やスーパーの駐車場など、比較的コンパクトなスペースに駐車することもできるため、出店場所の選択肢も広がります。

出店場所の検討

キッチンカーは好きな場所で自由に販売できるわけではありません。販売に当たっては、出店を希望する場所の管理者に許可を得る必要があります。

例えば、スーパーやドラッグストアの駐車場で販売する場合、店舗に問い合わせましょう。

また、出店場所を探す方法としては、イベント情報をインターネットやSNSなどで調べて出店許可を得る、出店管理サイトに登録して応募する、キッチンカーを運営する他の人から出店場所を紹介してもらう方法があります。

オフィス街や学生街の近くなど、人気の場所はすぐに出店枠が埋まってしまうため、開業準備と並行して早めに申し込むことが大切です。

スイーツのキッチンカーに必要な設備

キッチンカーでスイーツを販売する場合、さまざまな設備が必要となります。主な設備は以下の通りです。

・シンク:手洗い用と調理器具洗浄用の2つを設置

・給排水タンク:手や調理器具を洗うための給水タンクに加えて使用後の水を溜めておく排水タンクも必要

・照明設備:車内で作業ができるくらいの明るさが必要

・換気扇:キッチンカーで調理をする場合は換気扇を設置

・収納スペース:調理器具などの備品を保管するためのスペースは必要。移動中に倒れないように扉付きの収納スペースにする

・電源装置:冷蔵庫・冷凍庫などを稼働させるため

上記に加えて、スイーツの調理を行うために以下のような設備も必要です。

・冷蔵庫・冷凍庫:食材を保管するために必要。スイーツは冷たいものが多いので欠かせない

・コンロ:クレープなど焼く作業が発生するメニューで必要

・専用の焼き器:たい焼きやワッフルなどを提供する場合に必要

・オーブン:焼き菓子を提供する場合に必要

・その他の調理器具:ミキサー、泡立て器などメニューに応じて必要

なお、調理を車内で行うのが難しい場合、別途調理場所を用意する必要があるため注意してください。

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キッチンカーでおすすめのスイーツ

ここではキッチンカーでの販売におすすめのスイーツを5種類紹介します。

クレープ

クレープはキッチンカーで販売するスイーツの中でも定番といえるメニューです。サイズにもよりますが、片手で持って食べられるため、屋外での販売にも適しています。

また、写真映えもするため、カラフルなトッピングを用意して可愛らしい見た目にするなどすれば若い世代をターゲットにすることもできるでしょう。

ホイップクリームや果物、アイスクリーム、チョコレートソースなど、トッピングの種類も豊富であるため、メニューにバリエーションを持たせやすい点も特徴です。

さらに、ツナやチーズ、ハムなどを使ったメニューであればスイーツとしてではなく、食事メニューとして販売することもできます。

クレープはいわゆる粉ものと呼ばれるメニューであり、原価率が低く利益が出しやすいためとくにおすすめのメニューです。

たい焼き

たい焼きはキッチンカーの中で焼くこともできますが、あらかじめ準備したものを車内で温めて販売するといったオペレーションも可能です。そのため、客の回転率をアップさせやすくなっています。

また、たい焼きの中身をあんこやカスタードクリーム、ジャムなど変化を持たせられるため、バリエーションも豊富です。老若男女を問わず幅広く好まれるメニューである点も魅力の1つだといえます。

ワッフル

クレープ同様ワッフルもアイスやソースといったトッピングを変えることでメニュー数を増やすことができます。

また、専用のワッフルメーカーがあれば調理できるため、少ないスペースを効率よく使うことができるでしょう。

かき氷

かき氷は、特に夏場に適したメニューです。原価が安いこともあり、利益をあげやすい点が特徴となっています。

また、定番のシロップはもちろん、フルーツを使ったメニューやクリームやミルクを使ったメニュー、抹茶やあんこを使ったメニューなど種類も豊富です。夏祭りや夏の屋外イベントなどでの出店にも適しています。

アイスクリーム

かき氷同様アイスクリームも夏場に人気を集めるメニューです。ソフトクリームは、ソフトクリームフリーザーと呼ばれる機械に材料を投入すればあとはレバーの操作のみで提供できるため、作業の手間がかかりません。キッチンカーでの調理をしないといった人におすすめです。

バニラやチョコといった定番メニューは根強い人気があります。また、ソースやチョコチップなどのトッピングを加えることも可能です。

スイーツのキッチンカーで単価を上げるポイント

スイーツを扱うキッチンカーを開業するにあたっては、いかにして客単価をあげられるかがポイントとなります。

例えば、スイーツ単品ではなく、ドリンクとのセット販売にすることで単価アップを狙いましょう。

たい焼きやワッフルなどは、飲み物も一緒に欲しくなるメニューであるため、ドリンクセットに向いています。

飲み物はジュース系やコーヒー、水などいくつかのバリエーションがあるのが理想的です。

また、セット割引で「お得感の演出」を行い、客単価の向上を狙いましょう。例えば、クレープ単品は500円、ジュース単品は300円となっている場合、クレープとジュースを両方購入すると700円になるといった形です。

そのほかのポイントとしては、外装や食器、スイーツの見栄えを良くすることも大切です。

スイーツのキッチンカーは男性ももちろんターゲットとなりますが、女性の利用客の方が多いと考えられます。

そのため、見栄えをよくすることでSNSへの投稿につながる可能性が高くなり、多くの人に自店の存在を認識してもらえるかもしれません。

例えば、クレープを包む包装紙を無地のものではなく、カラフルなものにする、英語の新聞を使って包むようにするといった方法が考えられます。また、メニューの写真やスタンド看板も目立つようにすることが大切です。

スイーツのキッチンカーを開業する際の注意点

スイーツをキッチンカーで販売する場合、販売する時間帯によっては売上が伸び悩むこともあります。

例えば、ご飯系のキッチンカーの場合、ランチタイムが売上のピークとなりますがますが、スイーツの場合、ランチタイムの売り上げはあまり期待できません。

また、季節もののスイーツを扱う場合、季節によって売り上げが異なります。例えば、かき氷は冬には売れにくいため、ほかのメニューで売り上げを確保できるようにしなければなりません。

まとめ

今回は、スイーツをキッチンカーで販売する際の手順やポイントなどを紹介しました。昨今ではさまざまなメニューがキッチンカーで販売されていますが、スイーツはキッチンカーとの相性がいいといえます。クレープやたい焼き、ワッフル、ソフトクリームなど、メニューの種類が豊富であることに加えて、片手で簡単に食べられるといったメリットがあるためです。キッチンカーの開業を検討している方は、今回の内容を参考にしてください。

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