「新たな食文化をITの力で創造する」をビジョンに掲げ、「台湾ルーロー飯 魯肉飯店」など、数々の人気デリバリーブランドを運営するX Kitchen(東京都千代田区)。
代表の山路健一郎さんは学生時代に事業を立ち上げた注目の若手経営者です。
今回は、X Kitchen立ち上げの背景から同社のデリバリーブランドの特徴、FC加盟のメリットなどをうかがいました!
学生時代に営業職を経験。卒業前に事業を立ち上げる
編集者
学生時代にX Kitchenを立ち上げた山路さんですが、どういったきっかけで事業を始めたのでしょうか?
山路
さん出身が三重県四日市市で、幼少期から職人とか料理人とか、そういった方々が身近にいる生活を送っていたため、「働く」という姿に強い憧れを持っていたんです。 大学には入ったものの「はやく仕事をしたい」という気持ちが強くて、なかなか大学生活に慣れず、インターンでITベンチャーの営業をしていました。 いわゆる飛び込みの営業ですね。しっかり自立できたような気がして楽しかったです。 そうしているうちに、自分で会社を立ち上げたいと考えるようになり、色々な業種をリサーチ。 子どもの頃に憧れた料理人たちの姿。彼らのような職人とともに仕事をしたいという気持ちと、海外でフードデリバリーサービスのシェアが拡大しているという情報を知り、ゴーストレストラン事業を立ち上げることに決めました。
編集者
立ち上げは2019年だったと聞いています。
山路
さんはい、後楽園の間借りキッチンで始めて、3ヶ月ほどしてから中野に移転。 そこでは、他のゴーストレストランの業者さんと場所をシェアしてやっていましたね。 開業当初はいろいろな飲食店経営者の方にヒアリングしながら加盟店を探していましたが、当時は今ほどフードデリバリーサービスが認知されていたかったため、なかなか賛同してもらえませんでした。 逆に、法人相手に仕出しをしている業者などの方が抵抗なく始めてくれる傾向がありましたね。 その後、2020年4月に東日本橋に店舗を構えました。現在は1都3県で120拠点ほどまでに展開が広がりました。
シェフと協力して高品質の新ブランドを開発。コストダウンと再現性にも注力
編集者
X Kitchenの特徴や加盟した場合のメリットを教えていただけますか?
山路
さん「シェフの料理の腕を広める」ということをモットーにしていて、彼らの力を最大化する方針をとっています。 具体的には、エンドユーザーのリピート率を上げるための商品開発ですね。 私たち本部は、現状のブランドやメニューの購買データをもとに、売れ行きの傾向を把握。トレンドなどもリサーチして、新商品の企画を立案。 それらを在籍しているシェフが実際に販売する商品に作り上げる、という形態をとっています。 実際、このかたちで作った弊社の「ポキ丼」はエンドユーザーにとってとても珍しいものだったようで、高い売上を出すことができました。 競合他社では見たことのない、ブルーオーシャンの商品を狙って開発するということです。 また、こうした新ブランドについては私たちから加盟店に1ヶ月無料のトライアルをお願いしてフィードバックをもらっています。 こうした加盟店と一緒に作り上げていくスタイルも、弊社独自のスタイルです。 加盟店に対しては「コストダウンと再現性」をテーマに、運営に対する負荷を抑えるように努力しています。 特に、こうしたオリジナル商品の開発に力を入れている一方で、使用している食材は本部で一括仕入れを行っています。 これにより、原価の高騰や食材の過剰在庫のリスクを抑制。さらに、調理の工数を極力減らしてオペレーションを簡略化しています。
今後は月商1億円を目標に、体制の強化に注力する
編集者
現在の状況や今後の展望を教えてください。
山路
さん現在、X Kitchenに加盟している95%の店舗が個人店の居酒屋やバー、カフェ、弁当店がほとんどでデリバリーを併設し運営しています。 人時売上で考えると平均7,000~10,000円ほどの数字で推移していますね。 今後の展望としてはFC加盟店を1,000店舗ほどまで拡大し、全体で月商1億円の到達を目指しています。 そのためには、トレンドを常に追ってリピートの高い、価値のある商品を提供。 また、蓄積した店舗運営のノウハウを生かして社内フローの整備にも力を入れています。 各店舗のデータを開示して、それをもとにした店舗ごとの戦略を提案。 数字ベースの会話をすることで、生産性を高めていきます。 加えて、加盟店へのサンキューレターなどを送ったり、運営に対する意見のヒアリングを行ったりなど、引き続きコミュニケーションにも力を入れて、強固な関係性を作っていけたらと考えております。 料理人の熱量をデリバリーで伝わるような仕組みの強化も必須ですね。 ご興味のある経営者の方は、ぜひお問い合わせください。
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