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フランチャイズの失敗事例7選!失敗を防ぐ方法もあわせて解説

脱サラからの独立や、法人の事業拡大などで、「フランチャイズに加盟してビジネスを始めたい」と思う方はいますよね。

フランチャイズに加盟すれば、成功しているビジネスのノウハウやマニュアルの提供といったサポートが受けられます。

フランチャイズは、開業未経験者の個人にとっても、企業の新規事業開拓にとっても、成功しやすいビジネスモデルです。

しかし、フランチャイズに加盟すれば必ず成功するとは限らず、フランチャイズならではの失敗事例も多くあります

フランチャイズの加盟を検討している方は、開業を成功させるために、事前にフランチャイズの失敗事例も知っておいてください。

当記事は、フランチャイズでありがちな失敗事例とその対策について解説します。

フランチャイズの廃業率

データ

フランチャイズは、ロイヤリティ(対価)を支払う代わりに、企業のブランド名や経営ノウハウを利用して事業を行うビジネスモデルです。

フランチャイズは、すでに成功している企業の知名度やオペレーションを借りて開業できるので、一見失敗や廃業のリスクが少ないように感じられます。

しかし、実は、個人でゼロから開業した場合と比較して、フランチャイズに加盟して開業した場合のほうが廃業率が高い、という驚きのデータがあります。

日本商業学会の調査によれば、開業2年後の廃業率は、個人での独立開業が7.8%であるのに対して、フランチャイズで開業した場合の廃業率は14.4%とおよそ2倍でした。

参考:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsmd1998/8/3/8_3_1/_pdf/-char/ja

とはいえ、一概に「フランチャイズ加盟は失敗ばかりだからおすすめしない」とは言えません。

廃業率は、出店する地域や業種など、さまざまな要素に左右されるからです。

また、フランチャイズに限らず、ビジネスに失敗はつきもの

フランチャイズは開業前後のサポートが手厚く、経営や営業に関するメソッドを提供してもらえるというメリットがあるので、ビジネスモデルそのものは優れています。

それでは、フランチャイズで失敗してしまう原因はいったいどんなものがあるのか、次の項目で確認しましょう。

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フランチャイズでの失敗事例

悩む飲食店の女性従業員

フランチャイズで失敗したくないのであれば、よくある失敗事例を把握して、起こりうる問題を避けることが大切です。

以下は、フランチャイズでの失敗事例の中でも特によくある失敗事例の7つをピックアップしたものです。

  • 資金繰りや収益に関する見積もりが甘かった
  • 未経験の業界で店舗運営をうまくおこなえなかった
  • 不利な内容で契約を交わしてしまった
  • ブームが去ってしまった
  • 人気や知名度が思っていたほど高くなく集客できなかった
  • 本部に頼りすぎてしまった
  • 評判のよくないフランチャイズに加盟してしまった


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失敗事例1.資金繰りや収益に関する見積もりが甘かった

フランチャイズの失敗事例で最も多いのは、見積もりの甘さから資金不足に陥ることです。

具体的な失敗事例を挙げると、主に以下の二つでしょう。

  • 初期費用がかさんでしまった
  • ランニングコストの見積もりが甘かった

フランチャイズに加盟する際は、初期費用が必要です。

たとえば、店舗の敷金や工事費、そしてフランチャイズの加盟金を用意しなければなりません。

多くの人々は初期費用にばかり気を取られてしまい、ランニングコストを軽視する傾向にあります。

ランニングコストとは、店舗運営にかかる経費です。代表的なものとしては人件費や光熱費、食材費などがあげられます。

ランニングコストを軽視すると店舗運営ができなくなるので、支出と経費の採算が合わずに資金繰りに困り、廃業に追い込まれてしまいます。

また、店舗運営が未経験者の中には、収益を楽観視しすぎて結果的に資金繰りに困り、失敗してしまうケースも少なくありません。

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失敗事例2.未経験の業界で店舗運営をうまくおこなえなかった

フランチャイズの中には、「未経験歓迎」や「経験不問」のように業界経験の有無に関係なく加盟できるようなフランチャイズもあります。

そういったフランチャイザーは研修のシステムが整っていることが多いので、未経験で始めても成功する可能性もあります。

しかし、その業界の経験があるのとないのとでは店舗運営に大きな差が生じてしまうのも事実です。

経験がない業界のフランチャイズに加盟してビジネスを始めてしまうと店舗運営を軌道に乗せられず、失敗してしまう可能性が高くなります。

「始めてみるまでわからない」という意気込みも大切ではありますが、未経験の業界に挑戦する場合は、知識をつけたり、経験者にアドバイスをもらうなど自身でもしっかりと前準備をすることが大切です。

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失敗事例3. 不利な内容で契約を交わしてしまった

フランチャイズに加盟する上で、とくに注意すべきなのが「契約条件の見落とし」です。

よくある失敗事例としては、以下の三点があげられます。

  • 競合避止義務で業務が制限される
  • 業界の相場よりも高いロイヤリティが設定されている
  • テリトリー制が設けられていない

フランチャイズにおける競合避止義務とは、フランチャイザー(FC本部)と同種または同類の事業を行うことを、フランチャイジー(FC加盟店)に一定期間制限させる義務のことです。

フランチャイズに加盟することで、加盟者や加盟企業は本部のノウハウの共有や経営サポートを受けられます。

一方で、契約終了後一~三年間は同一事業の展開を制限されるといったリスクがあるのです。

想定していた売上が見込めずにフランチャイズを契約解除する際、他のフランチャイズに契約できなくなるなど、ネックとなることがあるので注意しましょう。

また、フランチャイズに加盟する際、知名度の高い有名ブランドであるなどの理由で、業界の相場よりも高いロイヤリティが設定されることがあります。

しかし、ロイヤリティが高いと売上に占める支出の割合が多くなり、利益が出しづらくなります。

さらに、テリトリー制が設けられていないと、商圏内に複数の店舗が出店し、フランチャイズの加盟店で売上が分散してしまいます。


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失敗事例4. ブームが去ってしまった

飲食業界では爆発的なブームが発生することがよくあります。

近年の代表的な事例としては、「タピオカドリンク」があげられるでしょうか。

Googleトレンド「タピオカドリンク」

画像引用元:タピオカ - 調べる - Google トレンド

こちらはグーグルトレンドというツールで「タピオカドリンク」が検索された数をグラフ化したものです。

グラフを見てみると、過去5年間でタピオカドリンクの爆発的に高まった人気も今ではだいぶ落ち着いているのがわかるかと思います。

このように、ブームとなった商材はその熱が引いていくのもあっという間です。

もちろん一切需要がなくなるわけではないので引き続き収益をあげることはできますが、ブーム時の収益が継続し続けると安易に考えるべきではありません。

ブームの商材を取り扱っているフランチャイズに加盟する際は、ブームが去った後のことまで考えながら店舗運営に取り組む必要があります

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失敗事例5. 人気や知名度が思っていたほど高くなく集客できなかった

フランチャイズに加盟する方の中には、加盟先のことをよくリサーチせずに契約してしまう方がいます。

しかし、飲食店を開業する上で、本部となる店舗や企業の本来の知名度や人気度がどのくらいか口コミサイトやSNSを通じて加盟前に把握しておくことが重要になります。

フランチャイザーの中には、表面上魅力的にみせるのが上手いケースもあり、実際に知名度や人気があるわけでもないため、「想定していたほど集客できない…」という事態におちいってしまうことがあります。

失敗事例6. 本部に頼りすぎてしまった

フランチャイズに加盟してビジネスを始める方の中には、加盟後は本部がすべておこなってくれると勘違いしてしまっている方が結構な割合でいます。

しかし、例えフランチャイズに加盟したとしても、ビジネスを主導するのはあくまでも自分自身です。

すべて本部任せになると、間違いなくそのビジネスは失敗するので注意しましょう。

失敗事例7. 評判のよくないフランチャイズに加盟してしまった

フランチャイズの中には、あまり評判のよくない場合もあります。

  • 契約書の内容がこちらに不利な内容になっている
  • 全然サポートしてくれない
  • フランチャイジーに対する態度が高圧的

など、悪い評判の種類はさまざまですが、フランチャイザーはビジネスにおける重要なパートナーです。

そのフランチャイザーがこちらに協力的でない場合、そのビジネスは高い確率で失敗してしまいます。

フランチャイズでの失敗を防ぐ方法

料理を渡す男性飲食店従業員

フランチャイズでの失敗を避けるには失敗事例を把握しておくだけでは不十分です。

フランチャイズで起こりうる失敗を「どうすれば避けられるのか」についても把握しておかなくてはいけません。

フランチャイズでの失敗を防ぐ5つの方法について解説していきます。

方法1. 徹底的にリサーチする

フランチャイズでの失敗は、加盟前のリサーチを徹底することで回避できるようになります。

先ほど紹介したグーグルトレンドのようなツールもあるので、商材の需要や、FCブランドの人気・知名度についてもSNSを利用するなどして把握することができます。

フランチャイズでのビジネスが成功するかどうかは事前のリサーチによって決まる」と言っても過言ではないくらいです。

フランチャイザーの評判を事前にしっかりと調査しておけば、評判のよくないフランチャイズに加盟してしまうこともありません。

フランチャイズに失敗した方の多くがリサーチを軽視していた傾向にあるので、事前のリサーチは過剰だと思えるほど徹底的におこなうようにしましょう。

方法2. 想定よりも多めに資金を用意しておく

成功しているフランチャイザーの看板やメソッドを借りてビジネスに取り組めるフランチャイズとは言え、軌道にのるまでには時間がかかります。

フランチャイズで失敗してしまう方の多くがそのことを理解できておらず、資金難が原因で廃業してしまうケースも少なくないので、資金は想定しているよりも多めに用意しておくべきです。

まずは現状の初期費用ランニングコストの想定を見直すところから始めましょう。

想定を見直したら、最低でも半年分の運転資金は確保しておくべきです。

金融機関に融資してもらう場合も、半年分の運転資金込みの金額を融資してもらうようにしましょう。

方法3. 本部に頼りすぎず自分でも試行錯誤を重ねる

フランチャイザーはビジネスを成功させる上で欠かせない大切なパートナーです。

優良なフランチャイザーは成功するためのノウハウを惜しみなく提供し、あなたのビジネスを成功させるために全力でサポートしてくれます。

しかし、そのフランチャイザーに頼りきりになってしまうようでは、大きな成功を収めるのは難しいと言わざるを得ません。

失敗を避け、成功を収めたいのであれば、フランチャイザーに頼りすぎずに自分でも試行錯誤を重ねるべきです。

もちろんフランチャイズに加盟しているため、できることとできないことがありますが、可能な範囲で自分なりの成功メソッドを蓄積していきましょう。

方法4. 契約書の内容をしっかりと確認する

不利な内容で契約を交わさないようにするためには、契約書の内容をしっかりと確認するしかありません

契約の内容をしっかりと確認することで、こちらが不利になる条件に気づけるようになり、悪意のある契約書にサインしてしまうことを避けられるようになります。

あくまでビジネスなので、優良なフランチャイザーであってもこちらが圧倒的に有利な契約書を作成してくれることは少ないでしょう。

しかし、少なくともこちらが不利になるような契約を求めることはないはずです。

こちらが極端に不利になってしまうような契約書を用意された場合は、悪質なフランチャイザーである可能性が高くなります。

契約書を徹底的に確認することでそういったフランチャイザーを避けることができます。

方法5. 未経験でも開業しやすいフランチャイズに加盟する

フランチャイズでの失敗事例の一つとして、未経験により店舗運営がうまくいかなかったという事例をあげましたが、未経験からの開業でも成功している事例はたくさんあります。

未経験から開業した店舗で成功を収めるには、

  • 準備を徹底しておこなう
  • 研修が充実しているフランチャイズに加盟する
  • 商品の提供が簡単なフランチャイズに加盟する

の3点を意識するようにしましょう。

これらのポイントを意識することで未経験からでも十分に挑戦でき、成功できる可能性も高くなるので、ぜひ意識しながら取り組むようにしてください。

まとめ

フランチャイズでよくある失敗事例について紹介してきました。

  • 加盟する側の意識が低い
  • ビジネスを甘く考えすぎている

など、フランチャイズはやり方によっては、失敗してしまう可能性があります。

今回紹介した事例はあくまで一例ではありますが、ビジネス全般に共通する失敗事例でもあり、フランチャイズならではの失敗事例でもあります。

これらの事例を参考に、失敗を防ぐことを意識しながらビジネスに取り組んでいけば、失敗の確率をグッと減らせるはずです。

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