社員の副業を認める企業が増えたこともあって、「会社員として働きながら副業で飲食店を始めてみたい」と考えている方は多いのではないでしょうか?
また、事業主としてビジネスをおこなっているものの、収入源を増やすなどの目的で副業として飲食店を経営してみたいと考えている方もいるかと思います。
そこでこの記事では、副業での飲食店経営について紹介していきます。
副業で飲食店経営を可能にする方法と副業経営のメリット・デメリットなどについて解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
飲食店を副業で経営することは可能?
副業と言ってもビジネスであることに変わりないためリスクもあり、経営が軌道に乗るまではかなり大変です。
しかし、プライベートな時間を犠牲にする覚悟や失敗する可能性もあることをきちんと理解できているのであれば、副業で飲食店を経営することは可能です。
会社の就業規則で副業が禁止されているというケースも少なくないため、会社員の方は必ず就業規則を確認した上で始める必要があります。
副業で飲食店経営を可能にする4つの方法
飲食店は副業で経営することも可能だと紹介してきましたが、本業との兼ね合いから時間の制約が生じやすいのも事実です。
そこで知っておきたいのが、時間の制約が生じやすい副業での飲食店経営を可能にする方法についてです。
主な方法として、4つがあげられます。
- オーナーとして経営に関わる
- 開店する頻度を少なくする
- シェアキッチンを経営する
- フランチャイズに加盟する
それぞれの方法について詳しく解説していきます。
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オーナーとして経営に関わる
副業で飲食店を経営したいと考えているものの、本業が忙しく飲食店経営にあてる時間をほとんど確保できないのであれば、オーナーとして経営にだけ関わるスタイルがおすすめです。
店長やスタッフを雇う必要があるため人件費はかかりますが、付きっきりで対応する必要がありません。
経費の支払いが滞ってしまうような問題が発生しなければ、経営状況だけを把握するという関わり方でも問題ありません。
ただし、店舗の運営を店長やスタッフに任せることになるため、事前の準備をより丁寧かつ綿密におこなう必要があります。
開店する頻度を少なくする
副業に割ける時間が限られてしまっているのであれば、週末だけ店を開けるなど、頻度を少なくする形での店舗経営がおすすめです。
実際に副業で飲食店の経営に取り組んでいる方の中には、そういった形で経営している人もたくさんいます。
まずは週末限定の店舗として始めてみて、軌道に乗ってきた段階で開店する頻度を増やしていくという方法もあります。
シェアキッチンを経営する
開店する頻度を少なくするとその分の家賃が無駄になってしまうというデメリットがあります。
そのデメリットを解消してくれるのがシェアキッチンです。
シェアキッチンには、曜日や時間帯で区切って飲食店を経営するタイプのところもあれば、曜日や時間帯で区切らず、一つの厨房を複数の飲食店で同時に利用するという形で経営しているところもあります。
シェアキッチンであれば、開店する頻度が少なくても家賃が無駄になってしまうことはありません。
また、複数の経営者と共同で利用するため、コストを抑えられるというメリットもあります。
フランチャイズに加盟する
飲食店の経営を成功させるには時間をかけてノウハウを蓄積していかなくてはいけません。
しかし、副業で取り組む場合、割ける時間が限られてしまう傾向にあります。
そこでぜひおすすめしたいのがフランチャイズへの加盟です。
フランチャイズに加盟すれば、すでに成功している飲食店のノウハウを提供してもらいながら経営に取り組めるので、一からノウハウを蓄積する必要がありません。
スタッフの教育についてもノウハウを提供してもらえるため、マニュアル作りや教育にかかる時間も大幅に削減できます。
飲食店を副業で始めるメリット
飲食店を副業で始める主なメリットとしては、以下の3点があげられます。
- 収入の柱を増やせる
- 知見や経験を得られる
- 本業の方でチャレンジしやすくなる
それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。
収入の柱を増やせる
副業で飲食店を始めたいと考えている方の中には、会社員として働いている方もいれば、個人事業主としてビジネスをおこなっている方もいるかと思います。
ただ、どちらの場合であっても、副業によって収入の柱をもう一つ確保できる点は非常に魅力的なメリットになります。
特に、収入を安定させるのが難しい個人事業主にとって収入源が増えるのは大きなメリットです。
また、会社員として働いている方の中には「残業代や休日出勤で稼いでいる」という方も少なからずいると思いますが、収入の柱が増えればそういった稼ぎ方からも解放されます。
知見や経験を得られる
これまで自分でビジネスをおこなった経験がない方にとって大きなメリットと言えるのが、飲食店を始めることで得られるビジネス的な知見や経験です。
自分で飲食店の経営を始めると、
- 仕入れ
- 資金繰り
- 集客
- カスタマーサービス
など、さまざまな知見や経験を得ることができます。
これは、副業で始める小規模な店舗であっても変わりません。
店舗の経営によって得られる知見や経験は、本業でも活きてくるはずです。
本業の方でチャレンジしやすくなる
本業への依存度が高いとなかなかチャレンジすることができません。
会社員の場合であれば、積極的に企画を提出したり大きな案件に関わって成果を出すことで昇進が見えてくるものです。
しかし、会社への依存度が高いと、失敗を恐れるあまりチャレンジすることに萎縮してしまい、なかなかチャレンジできません。
自分でビジネスをおこなっている場合も、本業への依存度が高いと新しい施策を実行するなどのチャレンジに踏み切ることができません。
自分でビジネスをおこなっている方の場合はチャレンジの失敗が本業の存続に直結するため、なおさらチャレンジし辛い傾向にあります。
しかし、副業で始めた飲食店で多少なりとも利益を確保できるようになると、安心感や余裕が生まれるため、本業の方でも新たなチャレンジがしやすくなります。
もちろん失敗してしまう可能性はありますが、チャレンジが今後のキャリアにつながったり本業のビジネスを大きく成長させる可能性もあります。
飲食店を副業で始めるデメリット
飲食店を副業で始めようと考えているのであれば、メリットだけでなくデメリットも把握しておかなくてはいけません。
飲食店を副業で始めるデメリットとしては、次の3点があげられます。
- プライベートの時間がなくなる
- 失敗のリスクがある
- 本業が疎かになってしまう可能性がある
それぞれのデメリットについて詳しく解説していきます。
プライベートの時間がなくなる
副業で飲食店を始める方のパターンとしては、
- 会社に勤めていて副業で飲食店を始めようとしている
- 他にビジネスをおこなっていて副業で飲食店を始めようとしている
の2つが考えられます。
いずれのパターンもあくまでメインとなるのは本業なので、本業に携わる時間を割くことは難しいと考えておくべきです。
そうなると、仕事の後や休日などプライベートな時間を副業にあてる必要があるため、プライベートの時間がほぼ無くなってしまいます。
ビジネスが軌道に乗ればスタッフを雇うなどしてプライベートの時間を確保することもできますが、それまでの間は、プライベートな時間を確保するのは難しいと考えておくべきでしょう。
失敗のリスクがある
「副業で始める」と言っても、ビジネスであることに変わりありません。
そのため、経営がうまくいかずに撤退するなど失敗してしまうリスクがあることも理解しておく必要があります。
副業で始める場合、どうしても関われる時間が少なくなってしまうため、失敗するリスクも高くなってしまいます。
フランチャイズに加盟したり小規模で始めるなど失敗するリスクを抑えることはできます。
本業が疎かになってしまう可能性がある
副業で飲食店を始める場合、本業が疎かになってしまう可能性が高いため注意しなくてはいけません。
経営がうまくいっていないと、失敗のリスクを避けるために副業にあてる時間がどうしても多くなってしまいます。
経営がうまくいきそうな場合も、軌道に乗せるために副業に関わる時間が多くなってくるでしょう。
そうなるとどうしても本業の方が疎かになってしまいかねません。
副業で始めた飲食店の経営がうまくいきそうだと、「別に本業の方で頑張らなくてもいいかな…」と過信してしまう人も少なくないので、なおさら注意が必要です。
副業で始めた飲食店の経営を本業にするつもりなのであれば問題ありませんが、そうでない場合は本業が疎かになってしまわないよう注意しましょう。
まとめ
副業での飲食店経営について紹介してきました。
副業での飲食店経営には失敗してしまうリスクなどのデメリットがある反面、さまざまなメリットをもたらしてくれます。
ビジネスが軌道にのって上手くいけば収入源が増えますし、飲食店の経営によって得られる経験は本業の方でも活きてくるはずです。
今回紹介したとおり副業に割ける時間をそれほど多く確保できない方でも飲食店を経営できる方法はあるので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?