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キッチンカーの4つの業態をおすすめのメニューとあわせて解説

キッチンカーを開業する場合、「どういった業態で何を販売するのか」を事前に決めておく必要があります。

ただ、どういった業態があり、それぞれの業態でどんなメニューを販売すればいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、キッチンカーの業態について紹介していきます。

それぞれの業態でおすすめの具体的なメニュー案もいくつか紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

キッチンカーで可能な4つの業態

街で出店するキッチンカー

キッチンカーで可能な業態としては、

  • ドリンクをメインとしたキッチンカー
  • 軽食・スナックをメインとしたキッチンカー
  • スイーツをメインとしたキッチンカー
  • 特定の商品に特化したキッチンカー

の、4つがあげられます。

それぞれの業態について詳しく解説していきます。

1. ドリンクをメインとしたキッチンカー

キッチンカーはお客さんがその場に留まって食事することが難しい分、どうしても客単価が低くなってしまいます。

席を用意することができれば客単価の低さをある程度解消することができますが、「出店場所や広さの関係上、席を用意するのが難しい…」というケースも多々あります。

そういった場合、商品の提供スピードを上げて、売上を確保する必要があります。

その条件を満たしているのが、ドリンクメニューをメインとしたキッチンカーです。

ドリンクをメインとしたキッチンカーは、商品を用意するのにも手間がかからず、数分で提供できるという強みがあります。

また、調理をおこなう必要がないため、「キッチンカーを始めてみたいけど、料理の腕に自信があるわけでもない…」というオーナーにもおすすめです。

2. 軽食・スナックをメインとしたキッチンカー

キッチンカーは店舗型の飲食店ほどキッチンの設備が充実していません。

そのため、本格的な料理を提供するのが難しいというデメリットもあります。

そのデメリットを補うには、どれだけ調理が簡単なメニューを取り扱うかが重要です。

そういった部分をカバーできるのが軽食やスナックをメインとした業態のキッチンカーです。

サッと火を通したり揚げたりするだけで提供できるような調理に手間のかからないメニューであれば、設備が充実していないことにも悩まされずに済み、商品のスピーディーな提供も可能になります。

3. スイーツをメインとしたキッチンカー

さまざまな世代に人気なのが、スイーツをメインとしたキッチンカーです。

販売するメニューにもよりますが、スイーツは事前準備をしておけば提供前に調理する必要があまりないため、それほど手間がかかりません。

そのため、商品をスピーディーに提供できるという強みがあります。

また、ドリンクなどサイドメニューと一緒に販売しやすいというメリットもあります。

女性や若者が集まりやすい地域に出店すると人気が出やすく、繁盛しやすい点も、スイーツをメインとしたキッチンカーの特徴の一つです。

4. 特定の商品に特化したキッチンカー

最近増えてきているのが、このタイプのキッチンカーです。

特定の商品のみに特化することで「専門店」の印象が強くなり、ファンやリピーターがつきやすいという特徴があります。

メニューが充実していて味が良ければ、大成功する可能性の高い業態のキッチンカーです。

ドリンクメインのキッチンカーにおすすめのメニュー3選

タピオカドリンク

ドリンクメインのキッチンカーにおすすめのメニューは以下のとおりです。

  • コーヒー
  • アルコール
  • 流行っているドリンク

これらのメニューがなぜおすすめなのか、それぞれ詳しく解説していきます。

1. コーヒー

ドリンクメインのキッチンカーの中でも定番メニューと言えるのが、コーヒーです。

コーヒーは季節を問わずに需要が見込めます。

どこに出店してもある程度の売上は見込めますが、特におすすめなのがオフィス街です。

通勤時間帯や昼休憩の時間帯に出店すれば、飛ぶように売れるかもしれません。

コーヒーは原価率が低い上に提供するのにも時間がかからないので、キッチンカーで販売するのにうってつけです。

さまざまな種類のコーヒー豆を揃えてコーヒーのバリエーションを豊富にしたり、カフェオレやココアなどコーヒー以外の商品も取り扱うことでより売上が見込めるようになります。

2. アルコール

ドリンク系のメニューはキッチンカーで取り扱えるメニューの中でも特に客単価の低いメニューですが、その弱みを補ってくれるのがアルコールです。

一般的なドリンクは一人で何杯も飲むようなものではありませんが、アルコールの場合は複数回の注文が期待できます。

お客さんがお酒を楽しめるスペースを用意するなどの対応は必要になるものの、立ちのみで提供することもでき、最低でも2〜3杯の注文も見込めるでしょう。

1杯300〜400円で提供する場合、600円〜1,200円の客単価が見込めるようになり、キッチンカーの客単価としてはかなり高いものになります。

また、車の外装や看板、メニューなどをスタイリッシュ・オシャレに仕上げることができれば、繁華街などで流行る可能性もあるでしょう。

3. 流行っているドリンク

ドリンクメインのキッチンカーで大きく稼ぎたいのであれば、流行っているドリンクを取り扱うのがおすすめです。

代表的なものとしてはタピオカドリンクスムージーなどがあげられるでしょう。

流行っているドリンクを取り扱う場合、流行を敏感に察知し、流行りがピークに達する前にいち早く取り入れる必要があるため、決して簡単ではなくリスクもあります。

しかし、上手く流行りに乗ることができれば、大きく稼げる可能性を秘めているのも事実です。

また、ブームが去ってしまった場合は、取り扱うメニューを変更することで対処可能です。

軽食・スナックメインのキッチンカーにおすすめのメニュー3選

ハンバーガーセット

軽食・スナックメインのキッチンカーにおすすめのメニューは以下のとおりです。

  • ハンバーガー
  • 粉もの
  • スープ

これらのメニューがなぜおすすめなのか、それぞれ詳しく解説していきます。

1. ハンバーガー

軽食・スナック系のメニューの中でも特に需要が高いのがハンバーガーです。

ポテトやナゲットなどのサイドメニューやドリンクとセットにして販売すれば、1,000円以上の客単価も見込めます。

ボリュームがあるため、お客さんの満足感が高く、リピーターやファンがつきやすいという強みもあります。

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2. 粉もの

たこ焼きやお好み焼きなどの「粉もの」と呼ばれるメニューも、軽食やスナックメインのキッチンカーで取り扱うのにおすすめのメニューの一つです。

粉ものの魅力は原価率の低さで、材料の大半を小麦粉が占めるため、原価率の低さはこれまで紹介してきたメニューの中でもずば抜けています。

おいしい商品をスムーズに提供できるようにするには、それなりの調理技術が必要になりますが、リピーターがつきやすく繁盛しやすいという強みのあるメニューです。

3. スープ

女性向けのメニューとしておすすめなのが、スープです。

ボリュームの多さやカロリーを気にする若い女性からの人気が高く、オフィス街などで販売すれば繁盛するでしょう。

仕込みに時間はかかるものの、容器によそうだけで提供できるため、オペレーションに手間がかからないメニューです。

大きく稼ぐためには、パッケージのデザインにこだわるなど、若い女性にウケる施策が重要になります。

スイーツメインのキッチンカーにおすすめのメニュー3選

アイスクリーム

スイーツメインのキッチンカーにおすすめのメニューは以下のとおりです。

  • クレープ
  • アイスクリーム
  • ドーナツ

これらのメニューがなぜおすすめなのか、それぞれ詳しく解説していきます。

1. クレープ

スイーツメインのキッチンカーの中でも特におすすめなのがクレープです。

クレープはキッチンカーで販売するスイーツとしては定番メニューで、若者から家族連れまで世代を超えて需要があります。

特に若者がターゲットとなるので、出店場所を考慮しなくてはいけませんが、出店する時間や場所さえ間違えなければ「まったく売れない…」という事態は避けられるはずです。

主なデメリットとしては、クレープを焼くための特殊な設備が必要になる点とメニューのバリエーションを充実させる必要がある点です。

ただし、それらのデメリットを考慮したとしても、クレープならではの人気の高さと原価率の低さは魅力的です。

2. アイスクリーム

さまざまな世代からの需要が見込めるアイスクリームも、スイーツメインのキッチンカーで取り扱うのにおすすめのメニューです。

アイスクリームは、クレープのように調理する必要がなく、オペレーションに手間がかかりません。

必要な容量をすくってコーンやカップにのせるだけなので、誰でも簡単に提供できます。

アイスクリームを取り扱う場合も、ある程度メニューを充実させる必要がありますが、すでに完成しているものを取り寄せて提供するだけなので手間はかかりません。

ただ、寒い時期になると需要がなくなる可能性が高いので、その時期にどう売上を確保するかが課題になります。

3. ドーナツ

季節の影響を受けにくいスイーツとしておすすめなのが、「ドーナツ」です。

ドーナツは季節の影響を受けないため、一年中安定した売上が見込めます。

一個だけ購入するお客さんも少なくないため客単価が低くなる傾向はありますが、まとめ買いが期待できるという点もあります。

コーヒーなどのドリンクメニューと一緒に購入してもらうなどして、なるべく客単価を高めるようにしましょう。

特定の商品に特化したキッチンカーにおすすめのメニュー3選

からあげ

特定の商品に特化したキッチンカーにおすすめのメニューは以下のとおりです。

  • からあげ
  • カレー
  • オムライス

これらのメニューがなぜおすすめなのか、それぞれ詳しく解説していきます。

1. からあげ

特定のメニューに特化したキッチンカー向けのメニューの中でもイチオシなのが、「からあげ」です。

からあげはちょっとしたブームになっていて、ここ数年需要が高まり続けています。

調理に手間がかかるようなメニューでもなく、一度で大量に調理できるというメリットもあります。

また、おかずとしての需要も高く、たくさん購入されることも珍しくありません。

味付けの異なるメニューを用意するなど、より多く購入してもらえるよう工夫すれば、数千円の客単価も見込めるようになるでしょう。

元祖中津唐揚げ もり山 株式会社TSGフーズ

2. カレー

カレーは、いつの時代も安定した需要が見込める定番のメニューです。

最近はインドやネパールなど本格的なカレーを提供する店舗が増えてきたこともあって、より需要が高まっています。

仕込みは必要ですが、調理に手間がかからず、実際に提供する際は皿にご飯とルーをよそうだけで提供できます。

ただし、歩きながら食べられるようなメニューではないので、席を用意したり、テイクアウトしを取り入れるなどの対策が必要になります。

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3. オムライス

オムライスもカレー同様、いつでも安定した需要が見込めるメニューです。

オムライス専門のチェーン店もあるほどで、キッチンカーで専門店を展開しても成功する可能性は高いと考えられます。

卵を焼く手間はありますが、調理に複雑な手順が必要なメニューではありません。

ただし、カレーの場合と同じく、席を用意したりテイクアウトしやすい形で提供するなど、購入のハードルを下げる必要があります。

まとめ

まとめ

キッチンカーの主な4つの業態と、それぞれの業態で展開するのにおすすめのメニューについて紹介してきました。

キッチンカーでビジネスを始める前にどの業態で出店したいかよく考えてみましょう。

すでにやりたいメニューが決まっているのであれば、そのメニューをメインにするべきですが、今回紹介したメニューも定番なので、成功する可能性も高いです。

まだ具体的なメニューが決まっていないのであれば、紹介した12種類のメニューを参考にキッチンカーを始めてみてはいかがでしょうか?

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